嫌ならEUに行け。

としか言いようがない。

帯に短し・・・で、その部分だけ取ってみればEUやオランダは凄く良く見れ
るかもしれない。しかしEUはEUの悪い部分、不得手な部分もある。

日本は米国にならってやっている以上、どちらかと言えば富裕層はより豊かに
なり、貧困層はより貧困にならざるを得なくなっていると思う。なぜなら成果
主義が根底にあるからだ。


EUだって成果主義はあるだろうが、努力した分、成果を出した分、相応の見
返りがあって当然だという考えがある。合理的な見方という捉え方はできる。
しかし「ある一定金額以上は貧困層に与えて、利益を均す義務が私にはある。」
という考え方も、然りだと思う。

EUやオランダの人がそういう考え方かは分からないが、そういう考え方でも
なければ、正社員と派遣社員の差を埋めるのはなかなか難しいと思う。


以前、報道番組で北欧国にアルミニウム精錬工場を誘致する話が出ると、若者
を中心に、自然破壊につながると反対運動がおこった。そこで町は市民投票を
することになった。
学生たちの必死の努力の甲斐あって、工場建設中止が多数派意見となった。

もし日本でも同じことがあったら、どうだろうか。
そもそも住民投票が一般的でない土地柄でもあるが、工場ができて町には税収と
雇用が生まれるとなれば、多少自然が破壊されたとしても賛成が多数意見になる
と思う。

何を言いたいかと言うと、それだけ日本と北欧(EU)の考え方には違いがある
ということだ。



今の経済体系を保持していく以上は、嫌でも格差は生まれざるを得ない。
嫌ならEUに移るか、生活レベルを落とすしかない。それが現実だと思う。

日本人の悪い癖で、いい部分しか強調せず、幹部たちは他人の悪い部分ばかり
吸収していく。だから、価値観を総入れ替えでもしなければ、欧州レベルの格
差にまで縮めることは、ほぼ無理だと思う。


今の米国中心の経済の顛末のように、とことん行きつくところまで行かないと
国や官庁は対応しようとしないと、俺は思う。

そうでなくても、数か月、数年で解決出来ることでは決してない。

俺だって、ずっと貧困層にならないという約束はない。
しかしそこに不平、不満をぶち上げるよりも、少しでも今の生活を楽にする方
法を考える方が、俺は前向きな生き方になると思う。




モノのように使い捨てられる日本の派遣労働者、始業日から正規と同等の権利
有するEUの派遣労働者
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10155588353.html