あんまり現実ばかりってのも・・・

「みんな幻想言い過ぎだよ」
と著者は言っているが、あんまり現実ばかり押し付けると、モチベーションが
削がれるのは当たり前だ。
(その前にこの著者が何の科目を教えているかもあるが)


ちなみにこのブログ文中にある原稿料だが、モノクロで1枚6000円(平均)。
カラーだと8000~1万円くらいと聞く。
雑誌、出版社によって違うので一概には言えないが、まあ大体前述の通り。

コピー機のレンタル代は、月2~3万(年20~40万くらい)
家賃は、家の大きさによるが3LDKだと都内で、月12~20万円以上。
光熱費は、使い方次第だが普通の生活なら、月2~3万円程度。
賄い付きなら、アシスタント5名だと、月30~40万円以上。
アシスタントの給料は、階級にもよるが、月給15~25万円くらい。
だと聞いたことがある。
だいたい毎月の経費が200~300万円(年2400~3600万円)はかかるという事に
なる。


アシスタントを持つレベルになろうと思えば、年収1000万円以上でないと無理。
逆算すれば、連載や単行本を年間何本持たなければならないかは、だいたい推
測できるだろう。

一人で描いて、一人で生活する分には、年収350~400万円くらいあれば十分だ
と思うが、それを一生やろうとすると正直、体力的にも辛くなってくると思う。



確かに現実を見る必要はあるのだが、ブログ著者は授業で毎回お金の話をして
いると言っているので、それはどうかと思う。

というか。
正直、漫画の置かれている状況が年々悪くなってきている。
今はTVゲームやメールやインターネットがあり、ニコニコ動画など無料で動
画を楽しめる時代。漫画を見る暇がなくなってきている。というのが実状だと
思う。

"上にいる"ような人しか稼げない。

取材や参考書を買うなどの経費がかかっているのに、1枚5~6千円(1本、
約4~10万)じゃ、ろくに生活も出来ない。アルバイトと並行してやるしかない。
またオファーの時しか働けないという形態を見ると、ある意味派遣社員と同じ
だと言える。
担当営業がある程度は世話は見てくれるが、それは契約の話であって、例えば
技術面や生活面を見てくれるわけではない。

やっぱり漫画家をやっていこうと思うのなら、コミュニティーに入って自分の
モチベーションが下がらないように注意を払うことだ。

売れるようになれば年収数億~十数億にもなる。
田園調布に200坪の土地を買ってスイートホームを建てられる。車は高級外車
で・・なんて夢はいくらでもあるが、それはほんの一握りの人間でしかない。


お金の話を一言に纏めて言うなら、漫画世界は「完全出来払い制」だという事。

自分の仕事(成果)が多少悪くても支払ってもらえるサラリーマンとは違うと
言う事だ。




はっきり言ってもらって(アスペルガー症候群であるならば)
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