日本国内のアニメ、ゲーム産業はどうでもいい。それよりこの先どうなるかが気になる

・・・から、去年末からあちこちのイベントを見回っている。
庵野秀明が「日本国内のアニメの寿命はあと5年」と言ったのが2015年。
つまり2020年には日本のアニメは終わっているといったので、あと1~2年しかない。

[「エヴァンゲリオン」の監督、 日本アニメの寿命はあと5年か - Sputnik 日本]
(https://jp.sputniknews.com/japan/20150523369080/)

2018年1月~12月、4シーズンのTVアニメ本数は、186本。(アニメイトタイムズ から)
2017年は、218本(*1)
2016年は、220本(*1)
ちなみに過去最高は2006年・279本

2018年期は昨年より約15%減の本数、最高期2006年比では33%減。
全体的に微減が続いている状況だが、ほぼ横ばいと見て良いと思っている。


示せる数字が無いのが無念なのだが、言えることは日本国内はマーケットエリアから
除外されつつあるだろうと思っているし、既に一部では日本はマーケットではないと見ている
企業も少なからずあると思っている。
一部のアニメや声優がヒートアップしている構図はあるが、それは局所的なものであって
アニメやゲーム産業全体に及ぼすものは極限定的だと思っている。

日本国内がマーケットにならなくなれば、行く先は欧米と中華。
そうなると鴻海がシャープを買収したように、日本のコンテンツホルダー
大手アニメ製作会社を買い漁る光景は想像に容易い。
中華のアニメ・ゲーム産業は、売上だけで言えば日本の何倍もあるが、それでも技術面では
日本にまだ及ばない。でもそれも時間の問題。

Netfixが優遇してくれているという話はあるが、現場の声を聴くと、本当に売れる作品のみで
一般的な作品は日本のTVアニメと大差ないという話だった。
なのでNetflixが日本のアニメ業界を裕福してくれるかもというのは妄想でしかない。


まとまりのない記事になったが、前から同じことを繰り返し言っているが
マーケットになり得るのは北米と中華であり、日本の人口は韓国やフランスに並ぶ
5千万まで落ちる運命なのでマーケットと呼べなくなるのは明らか。
5千万になるのは2100年、今から80年も先の話
1億を割るのは2055年、今から30年以上も先の話だ。
でも2055年は今20歳は必ず経験することになる。
日本の人口が1億人を超えたのが1967年。1億時代は約90年で終わりを告げようとしている。

中華は1979年から一人っ子政策を始め2015年で終了させた。
いま13億人いる中華でさえ、政府はむしろ子供をたくさん産めと言っているほどになっている。
いかに日本政府の将来設計が甘いかが分かる。


もう企業がどうこう。政府がどうこう動いたところで先は見えている。
というのが今の現実だと俺は思っている。
しかし唯一光明があるとすれば、それは今まではマーケットに身を置くには
企業に属する必要があった。しかし今は電子製品はIoT、作品はネットで有料公開できる時代。
企業のバイヤーの目に留まり、個人が企業をディストリビューターとして利用する時代になった。
それは昔の映画会社が自社で映画を製作していた時代から、今の配給会社(ディストリビューター)に
変わっていったように。

もちろん企業に入ることは悪いことではない。
ただ自分が名声と富を得る方法がもう1つ2つ増えてた。ということは揺るがぬ事実だと感じる。


ゲームもタイトル数を調べようとしたがまとめている情報サイトが見当たらなく
かなりの手間がかかるようなので今回は断念した。

(*1)[アニメ調査室(仮): 2017年のTVアニメ新作数]
(http://anime-research.seesaa.net/article/454961691.html)