一罰百戒というがまだ道半ば感。転売屋対策。

チケキャンを詐欺と立件できたのは、転売屋に有利な計らいをしていたからだ。
もしそれが無ければ、ただ購入したチケットを中古品として売っているだけだという建前で
逃げることができる。

前田氏が詐欺罪を用いたことを挑戦的対応と評価しているが、前述したような転売屋とのつながりが
証拠に挙がってこなかったなら強気の検挙は出来なかったのでは?と思う。

記事にあがっている「古物商法」「物価統制令」「都道府県の条例」では賄いきれないので
政府が2020年オリンピックチケット転売を視野にして対策法案を計画しているが、懲役六カ月と
短く、実質3~4カ月で出所してくると思われるので再犯率が高いままになると思われる。


チケキャンを検挙した裁判はまだ結審してないので今は何とも言えないが、詐欺罪を今後も起こる
転売事件でも利用できるのなら、明るい将来が期待できる。しかし本当の意味で根絶させるには、
次のことが確実に実施されるべきだ。
・転売は刑事事件として立件できること
・転売業者用のツール開発や販売業者も摘発し、根絶させること
・興行主やチケット販売代行業者に、電子認証式チケットを義務化させること
・転売チケットでの入場・観覧を禁止すること

転売は犯罪です。と、政府や警察、興行主がハッキリ言いきることが大切だ。


あと気がかりなのは本当に行きたかったが行けなくなった人のチケットの扱いだ。
セイフティネットとして次のことを行うようにすることを求めたい。
・前日までなら一部返金、全額返金を認める。
・同額を上限に、所有者が他者に譲渡(販売)することを認める。

原則チケット購入すると理由の如何に関わらず返金はできない。しかし家族の不幸があったり
病気のような理由がある場合は返金は認めるべきだ。
また譲渡は中古販売業者に任すのではなく、チケット販売代行業者や興行主が自ら行うべきだ。


やっぱり今の時代にまだ紙のチケットが一般的なのは、個人的に納得できない。
これだけスマホや鉄道系ICカードが広く使われているのに、なぜこれらを活用しないのか理解に苦しむ。
導入や保守にお金がかかるからという理由は分かるが、起こっている問題の重大さを感じているなら
即日にも電子化チケットに進むべきではないのか。
特に1000席を超える興行は、いますぐ導入すべき。



[なぜ警察はチケキャン元社長らを詐欺で立件するに至ったのか ネットを舞台としたダフ屋行為の罪と罰(前田恒彦) - 個人 - Yahoo!ニュース]
(https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20180115-00080407/)

[チケキャン、手数料ゼロで転売業者優遇 自ら規約違反か:朝日新聞デジタル]
(https://www.asahi.com/articles/ASKDX32WKKDXPLZB005.html)