アメリカをハメ・・・てはいないw 映画バリーシール

【ネタバレあり】


130分というやや長編。
俺の印象をいうと、全体的にまったり感が少しあった。まあ伝記ものというか
実在の1人の半生を描くのだから要約するのは大変だったってのもあるだろうけどね。

バリーシールに関して書かれているサイトはあまり多くない。
またWikipedia(英語版)を見ても、映画で描かれているほどの内容がない。
邦題は人物名だが、原題はAmerican Madeとなっている。
また英語版wikiにはSchaferという人物名が上がってきておらず、映画の最後に
Schaferがその後昇格して云々っていう話はどこから取ってきたんだろうと思う。

映画ではCIAから誘われてとなっているがwikiではシールがCIA(DEA)に情報を売り
調査をすると交渉を持ち掛けているとあるので、どっちが本当かはわからないが
随分話が違うなと思ったw

実際のカーターやレーガンの演説?を持ってきて、映画は真実の話だということを訴えている
のは別に悪いとは言わないが、それが本当に真実かは正直わからない。
英語版wikiにもシェイファーの記事はなく、実在の人物かどうかも分からない。
それに、いくら腕のいい飛行士シールと、頭の切れるシェイファーの二人だけで
あそこまで大きなことできるだろうか?とも。
半年後くらいにはDVD出るだろうから、付録に事実関係も含めて出るかもしれないけどね。


映画としては、正直うーーんなつくりだった。
映画はシールが殺害される前に撮り貯めた日記的なVHSビデオを編集したもの、という構成
になっているのだが、それが分かるのはシールが日記ビデオを撮影するシーンがでてきてからだ。
でもその回顧録って本当に必要だったの?と思った。
少なくともwikiにはシールが殺害された後の現場検証で多数のビデオが確認された、という話は
一切書かれてない。もしそれが本当なら、現物のビデオが公開されていても不思議ではないと思う。

この映画は実話をもとに作っているところだが、実話レベルは50%といった印象だ。
密輸人をしながらCIAで働くというのは漫画小説の世界だけと思っていたが、こうやって本当に
実在したというのは衝撃的なことだ。
でもフィクサー的な人物は別にバリーシールに限らず居るのは確かなので、官僚クラスじゃなく
一般人レベルでいたというのはそれこそ300年に1人いるかいないかのレベルかもしれないなと思った。

映画としてみるよりは、ドキュメントとしてみたほうが楽しめると思う。

あと良くも悪くも冷戦時代だから潤った人がいたという皮肉な時代だったんだろうなあ1980年代は。
アメリカのマフィア抗争もこのころに終焉を迎えてたし、ベルリンの壁が崩れたのもこのころだった。
1940年の大戦が終わって40年ほどたったからこそ、こういう時代の流れになったのかも?とも思った。


バリー・シール/アメリカをはめた男 - 作品 - Yahoo!映画 <https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%8F%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%92%E3%81%AF%E3%82%81%E3%81%9F%E7%94%B7/361148/>