拡大するアニメ製作会社数も、そのうち収縮していくだろう

自分や同友が作りたい作品が作れない
今のアニメ製作会社に不満がある
コネと支援者がいるので経営者になって年収を増やしたい

もともと製作会社に居た人が独立してアニメ製作会社を立てることが殆どだろう。
他業種からアニメ製作会社を立てるのは殆どないはずだ。

日本の企業構造は基本どこも建設業者とほぼ同じで、元請けの下に複数の下請け、孫請けが
連なる構造。
元請け、つまり発売元となる企業は一握りしかしかない。
つまり独立する大義であった目標は達成できないまま、売上と集まらないアニメーターの
計算に終われる日々で終わるケースが殆どだろう。
これがアニメ製作会社ブラック企業化されている原因だろう。


アニメがメジャーになった日を、鉄腕アトムTVアニメ放送日とすれば、1963年、昭和38年。
第二次ベビーブームが来る約8年前だ。

「たかみめも」調べでは1998年から急激に年間本数が増えてきた。カードキャプターさくら
遊戯王などがアニメ化された年だが、当時は1クール制ではなかった。
1クール制が目立ってきたのは2006年頃からと言われている。
1998年から増えた要因として、深夜帯にアニメが放送できるようになったこととこれに合わせて
製作本数が増えたためと同サイトでは分析している。
1クール制が始まった2006年には確かに年間本数が270本ほどになっていることを考えると
1作品に対する負荷が減ったことで気軽に作れるようになったことが要因と思われる。
その後2010年に年100本程度まで減りったものの、近年は150本程度作られている。
1年365日なので2~3日に1作品は新しい作品がリリースされている計算になり、
購入者数から見れば過剰供給と言える。


今の日本は少子化に歯止めをかけられない。アニメーターは若い人頼りなのに
大切にしようとするどころか生活できないほど低賃金しか与えてない現状を見れば
下層にある製作会社はどんどん倒産に追い込まれていくのは目に見えている。

今後アニメ製作会社の倒産が増えるか、吸収合併が増えていき、会社数の収縮が
一段と鮮明になってくるように思う。


アニメの第一線にいる庵野秀明氏らがこのままでは5年は持たないと言って憂慮しているわりには
何も進んでないことを思えば、アニメ作品は作られ続けるかもしれないが、作る人、日本人の
アニメーターを集めることは無理になってくるだろう。人が増えない現場は既存のスタッフに
高い負荷ばかりになり辞められるか、場合によっては自殺などの問題が発生して、結果的に
アニメ製作会社は倒産に追い込まれる件数がより増えていくと思う。

自業自得の結果だとしか思えない。



君の名は。」でも救えず アニメ制作企業の46.5%が減益 – grape [グレイプ]
<http://grapee.jp/379472>

アニメ消化で消耗している気がしたので、年間のアニメの本数を調べてみました。 - たかみめも
<http://9tail.hatenablog.com/entry/2015/12/22/025343>

アニメはいつから1クール(短い)アニメが増えたのですか? - ... - Yahoo!知恵袋
<https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1192762281>