本来あるべき姿かもしれない ~定時退社を導入するとどうなるか

ある意味会社は誠実に社員を部品や機械として扱うようになったのだともいえる。
責任の所在がPM、GMだけになったということならば、これは凄く正解論。

定時退社をマストとするなら、PMやGMは労働者(メンバー)のスキルを見て、
指示する作業にどれだけの工数が必要かどうかを意識して作業を配分する
義務が徹底されるから、実作業者が余計なミスを犯さない限り定時退社は
徹底できる。
(ただし時間的マージンをとって作業スケジュールを作るべきなので後で回収できないとおかしいが)


しかしこれができるのは業種、業態によるだろう、ってこと。


電通の自殺問題を取り上げて「クリエイティブな作業は正解がないから残業は仕方がない」と
言っている人がいたが、俺はそうは思えない。
企業である以上、実作業者の仕事は上司・上長が割り振る。
だからこの作業にどれだけの工数がかかり、必要なマージンはどの程度が限界かを
分かってなければならない。もし実作業者Aさんの能力が低くて期待工数以上の時間
がかかるのであれば、出来ない部分を他のメンバーに割り振るか、客に工数がかかることを
詫びた上でスケジューリングしなければならない。それがPMやGMの仕事でもある。
(PMやGMが分からない人は課長、部長という意味だと捉えてもらえればいい)

もちろんPMの下にはリーダー、ディレクターら(主任や係長というイメージ)がいるので
全部が全部PMの責任にはならないが、リーダーらもメンバーのスキルを1~2日の作業を見て
判断しなければいけないが。


で。
経験から言うと、PCに任せられる仕事まで手作業でやってて余計な時間を割いてることが多いということ。

特に中小はこれが多い。
確かに自動化システムを作るには安いものでも数十万、きっちりしたものを作ろうとすれば
数千万~数億はかかってしまう。初期投資はハンパないが、人件費や残業費を削減できるなら
これは大きなプラスになる。なのにやろうとしない、のは経営陣がアホだから。

これから先、特に日本の場合は少子化で若い人を採用するのはどんどんつらくなる。
外国人を積極的に採用せず日本人に限定していたら辛くなるだけじゃなく店じまいを考えないと
いけなくなるレベルになる。

1事業所にPC周り専属の従業員(正社員じゃなくてもいい)を一人は常勤させるべき。
時間が余るなら事務の軽作業をさせればいいんだし。


なので、ただ定時上がりを徹底するだけではダメだよ!ってことを言いたかった。
どうやって今の作業量を減らすのか?意識改革だけしてもダメで、ちゃんと具体的に
今の作業量をどう軽減、改善させるか?を提示して実行できなければ意味がない。
手作業をPCに置き換えられないのか?
特定の担当者ばかりに負担がかかってボトルネックになっている箇所がないか?などなど
ちょっとしたことでも残業を減らすことはできる。なのにやってない企業があまりにも多すぎる。





定時退社を導入するとどうなるか
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