納期設定って客と自社の関係性だから何とも言えない

ケースバイケースが星の数ほどあるので、それをどうするかを方程式に纏めることはできない。

だったら自分(自社)から方程式を客に提示できる発言力を持つしかない。

これを言ったら客は怒ってくるだろう、契約してもらえないだろうから客の我がままを聞いて
売上を出した方がいい、と思っている限り永遠にデススパイラルから抜け出せない。

スライドの筆者の方は元請けの方だからいいだろうが、下請けにしかなれない中小にとっては
まず売上第一で進めないとやっていけない。だから相手のわがままを聞き入れるしかないという
不憫な状況が常だ。
筆者の方が言っていることは正論だと俺は感じるが、その正論を受け入れる環境がそもそもない。
だから一見して理解して、実行できる人を求めてしまい、時間がかかる人は首を切るしかできず
結局人の入れ替えが激しくなってコミュニケーション不足、認識のずれ、齟齬が発生しやしくなるから
オンスケで進めることができない。
気が長く、優しい人がリーダーやマネージャーならいいだろう、でも大抵は短気な人がリーダーだったり
することが多いからメンバーが精神的に耐えられなくなってドロップアウトしてしまうことに
陥りやすい。
これでは一進一退どころか一進10退くらいになってしまう。
だからベストプラクティス、ノウハウやケーススタディを貯められないまま、自分は40歳50歳になってしまう。

理想は追い求めるべきだと思う。
が、バッファを持たせつつも匙加減を調整しながら柔軟に対応できる現場体制を作るしかない。
あとはPMのトレード力。
A->B->Cという流れが本来約束した工程だとして、Aは出来たがBがスキルの問題でクリアできず
納期が遅くなりそうだが、Cを先に収めることはできそうだ、という見積りが出来たなら
Bの納期を遅らせる代わりにCを前倒しで納入しますというトレードをできるかどうかだ。
もちろんここでいうほど現実は甘くはないが、こういう考え方ができないと最終的な納期を守ることは
絶対に無理。
客は完成品の受け取りが期日通りできるかどうかが一番の関心事なので、最終的な納期を厳守できる
自信があるなら途中経過はお前に任すってなるはずなので、ようはPMが現場の状況に合わせて
スケジュールの組み換えを柔軟にできるかどうか?だと、俺は思う。

つまりPMがアホだと結局負担は製造現場に伸し掛かるので、デススパイラル状態に陥りやすい。


あとはてブコメに次のコメントがあったが
Sediment 進捗率とかもそうだけど、0か1か以外の百分率は、相互に誤解の元になるから無駄だと思う。進捗率70%と聞いて、ほぼ終わりと思うかまだ危ないなと思うかは、人それぞれだもの。
%表示は出しておくべきだと思う。それは客に対して状況を見やすくするためのもの。
ただし製造現場は%はあくまで参考レベルとして扱うべきで、昨日10あればそのうち幾つまで
実装ができ、未実装のものはどれくらいの実装難度があり、ステップ数がどれくいになって、
テストにどれくらいの工数がかかるのかを把握できるステータスを重視できる環境を持つべき。
%に対する認識が製造現場と客に乖離があるのは避けられないリスクであり、そこは
客に対する窓口であるPMや営業担当がリスクがあることをはっきり言及して認識合わせを
してもらわないとダメ。


言いたいことは山のようにあるけど、俺はPMがしっかりしてるかどうかだと思うよ。
で、リーダーはメンバーに何が足りないのか、足りない部分はどうやれば補えてオンスケを叶えられるか?
を察知して実行できる力を持つ必要がある。
で、PMとリーダーは金銭的にどこまでバッファがあるのか?も含めて情報共有できてるかだ。
納期マストなのか、予算マストなのか。どちらもマストでっていうのはナシ。

闇は深いよ。


エンジニアが納期を守れていないとしたら、そこにはいったい何があるのだろ...
<https://speakerdeck.com/ykmc09/enziniagana-qi-woshou-reteinaitositara-sokonihaitutaihe-gaarufalsedarou-aruihaitutaihe-ganaifalsedarou>

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