漫画家の憂い先

挙げてもいいんだが現役の方なので伏せておく。

確か社長に呼ばれて今後苦しくなるなあと呟いていたのが2015年の10月か11月くらいだったと思う。
それから約2ヶ月経て正式に連載中止の発表があった。
ご本人はまだまだ3月分まで書かないといけないので気は抜けない、と語っていた。

突然連載中止になる作品が多い中で、これだけ事前に連載取りやめの告知があるのは
むしろ珍しい方だと俺は思うが、平たく言えば「解雇通知」を言われているわけだ。
7年も頑張ってTVアニメ化、書籍同梱型でOVA化が複数あって、ゲームとのコラボまで
獲得。さらには新刊が出るたびに複数の書店とタイアップ。出版社側にとっても
金のなる木だったはずなのに。

これは俺の想像だが・・・
多分TVアニメが終わってから売上が下り坂だったのと、読者アンケートの結果が
思わしくなかったのだろう。

作者の発言を見ている限りそれほど浪費癖のある方には見えないので、向こう1年は
何もしなくても食っていけるだけの蓄えはあると思う。でも何もしないは漫画家にとって
死んでるのも同然。
コミケ自費出版を出すのもいいだろうが、多分釈然としない毎日になるだろうなあ。

もちろん出版社側は1度は大売れした作品を持つ作家だから即手放すつもりはないはず。
単発作品を幾つか書いてもらって読者の支持があれば長期連載化をと考えているだろう。