声優の企業内分析(仮)はとても楽しい

PPMとはプロダクトポートフォリオマネージメントの略で、企業内の戦略策定や意思決定時に用いられる1手法(フレームワーク)である。

はてぶコメントで指摘あるようにPPMをするには情報が少なすぎ、正確性を満足させていない。
しかし手持ちデータを十分に活用して分析しポートフォリオを出しているなど
やり方は間違ってないと感じられる。

じゃあ精密なデータが提示されたとして声優の歌手活動は本当はどうなのか?という評価に
俺個人的には興味が出てくる。
1980年代のアイドルでさえデビュー年には4億円もの費用をつぎ込むと聞いたことがある。
声優なので4億ってことはないにしても億をかけていることは間違いない。当然利益を追求する企業
だから掛け金以上の利益を得れないと意味がない。
声優が声優業だけでなく歌手業やタレント業をすることは本当に意味があるのか?を問うためにも
記事のような分析を業界がやっていく必要性はあると思う。

ホリプロは声優部門を持ち始めて5年近く経つとおもうが、それまで声優は東野栄治郎的に言えば
俳優の端くれと捉えられてきたが、ようやく大手プロダクションも俳優として認知し始めたと言える。
しかし営業的に成果が出ないと好転した印象が元に戻ってしまう。それでは意味がない。
営業面で悪くなればホリプロは声優部門を閉ざせばいいだけだが、声優業界やアニメ業界にとって
それは見たくない姿である。


先に出した東野栄治郎氏が声優を
「洋画の吹き替え、アニメのアフレコなど自分の尺で演技出来ない、芝居とは呼べない外道の所業」

と酷評したことに永井一郎氏が激昂した話は有名である。
その当時まで引き戻されることはないにしても、声優は立派な仕事であり認められるべき業態である
べきだというのが俺の理念であるから、1歩でも半歩でも良くなってほしい。

ラブライブのμ'sがミュージュックステーションに出演したものの、他の出演者に白目されている
のは堪え難かったが、μ'sを応援しているファンでさえTV出演は早計でミスではないのか?という
意見が散見されたのはショックだった。
アニソンは国民的楽曲であり携わる方はもっと賞賛、評価されるべきだと考えるからだ。

その為には未だにある一般層とアニメファン層との乖離をどうやって埋めるべきか。
一般層がよりアニメに対する偏見をなくしてくれればいいのだが多分それには莫大な時間がかかる。
だったらアニメ層が一般層に近づいていくことは可能か?を考えたほうが得策だと考える。
だからμ'sがTVで、しかも全国放送のMステに出演したことはとても意義の高いものと考える。
一部でラブライブの製作会社がテレ朝やNHKに袖の下したと噂あるが、俺はそれがあったとしても
出演することに高い意義があったと思っている。何故なら前述の意図があるからだ。

もう何十年も携わってきている宮崎駿でさえ「アニメは子供のもの」と言い切っている。
俺はそれに非常に抵抗を覚える。
アニメはあくまで表現手法の1つであって、年齢差別されるべきものではないと考えるからだ。
確かに細かな演技を表現するにはアニメは不得手であることは確かだ。
しかし技術の向上でCGを多用できるようになり細かな表現も出来るようになってきている。

時間は相当かかるだろう。この先30年50年はかかるだろう。
それでも着実にアニメやアニメに関わる各種職業が一般に認められるようになるべきだと
俺は考えている。


キングレコード所属女性声優のPPM分析 -小倉唯の今後をめぐって- - 記録
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