スマホ時代でも、公衆電話は必要。

記事に気になるところが1つあった。

ある携帯電話会社の幹部は「ユニバーサルサービスには技術革新のスピードが速い携帯電話はなじまない」と 議論の行方に警戒する一方で、「人口減少で国がコンパクトシティを推進しているときに、本当に山の中の集落まで公共サービスを提供すべきなのか考えないと いけない」とも語り、見直しの必要性自体には理解を示す。

前半はいい。しかし後半「山の中の集落まで」公衆電話は必要だろうか?という言い方に、その考えはおかしいだろ。
全く人がいないところに公衆電話を置くのは費用対効果をみて非効率なのはわかる。
しかし集落がある山中なら、そこにはお年寄りが多い町だとわかる。
外から滅多にこない町なら、たまにくる人が連絡できる通信網をもたせておく必要はある。


PSTN網のニーズが殆どない現状だが、IP電話は楽でいい安上がりでいいわけではない。
1つにハックされないようセキュリティを敷かなければならない。
昨年IP電話乗っ取りで国際電話されて超高額請求されたケースがあった。
2つ目にLAN線を通して給電するPoEが必要になる。
PoE設備は高く、そのため結局はコスト高になってしまう。(今は廉価なものがあるのかもしれないが)

NTTが公衆電話をすべてIP電話にすること自体に異論はない。
しかしPSTN網を全廃するのはいいこととは思えない。



焦点:固定電話に迫る「2025年問題」、NTT悩ますサービスの前途 | Reuters
 <http://jp.reuters.com/article/2015/08/20/shoten-kotei-denwa-idJPKCN0QP19X20150820?pageNumber=1>