Amazonの暗部恥部、どこまで

ニューヨークタイムズの話がどこまで本当かどうか。

書かれていることがあれば、いくら日本より自由な雇用法律のアメリカとはいえ
十分訴えられてもおかしくないケースが散見される。
当然それはニュースになり、裁判でAmazon側が敗訴になれば、議会も動くだろうし
それによってAmazon本社の立ち入りや行政指導が課せられるのが通常だ。

ブラック企業ワタミに限らず先進国各地で見られることだろうが、
Amazonのような大企業が書かれているようなことを率先してやっているのは
他の企業に対しても示しがつかない。
一方Appleは自社社員については手厚く、ブラックなことは台湾FoxConnにやらせて
自責を逃れており、結局どこかでブラックなことをやらざるを得ないのだろう。


キャノンが完全自動製造ラインを宮崎県の工場で始めようとしている。
また一部の報道では賃金上昇により中華での製造費用が高騰したことで、米国内での
製造コストが中華のそれより安くなる場合もでてきたと報じていた。
米国のコスト低廉化の要因は、製造効率が上がったこともあるとしている。
もし日本でキャノンの試運用が成功裏となれば、一部を除いてホワイトカラー職までも
雇対象にならずにすむことになる。そればかりか中華らに流出していた製造ラインが
日本に戻ってこれる可能性もでてくる。だって製造ライン従業員を雇う必要がないわけだから。


いままでドラマや漫画などで完全自動化を取り扱われることは頻繁にあった。
しかし製品のカスタマイズや繊細な作業は人手なしではやっていけなかった。

本当にフルオートマイズして本当に利益が出るのか。
結局故障率が高くて修理費用で十分人を雇える金額になってしまわないのか。
稼働率や、歩留まりが高くて結局人を雇った法がいいとはならないのか。
などなど不安点は少なくない。


Amazonはドローン配達にみるように、配送業も人件費をゼロにしようとしている。
もちろん倉庫棚も人が走り回るのではなくロボットにして人件費ゼロを目指している。
だからホワイトカラーも人件費ゼロを目指しているから、人が働いているところには
極めて無理ゲーともいえるノルマを課しているのだろう。

企業がそういう流れになるのは時代の流れといってしまえても、その悪しき行為を
政治や行政が見逃すのはいい社会だとはいえない。


Amazonの職場環境は倉庫番だけでなく、ホワイトカラーも壮絶を極める - Togetterまとめ
 <http://togetter.com/li/861204>

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