FF14は、MacOS版「Metal」リリースを待ってから出すべきだった。

AppleがEpicと共同で開発を進めている3Dエンジン・API「Metal」は、2015年9月に正式リリース予定の「MacOS X 10.11 El captan」に実装される予定だ。

「Metal」実装についてはWWDCより前にAppleから各デベロッパー、メーカーに通知されているはずで、Mac版を発売する前に情報を掴めていたはず。なのに十分なベンチマークをとらず、またQA結果を監督せずに発売したのは、謝罪文にもあるように100%スクエニ側のミスだ。

俺個人的に特に気になった点を自ら突っ込んで答えている。
「なぜそこまでパフォーマンスが劣るのをわかっていながら、Mac版を制作/販売するのか」と疑問に思われるかもしれません。
(中略)
それでも「MacなんだからMacとしてゲームをプレイしたい」、あるいは「高い性能のMacを所持しているので、パフォーマンス差があまり気にならない」、といった方のニーズにお応えしたいと考えてMac版の制作/販売を進めてまいりました。
と語っている。
しかしそれにも関わらず、後半で次のように述べている。
最大のポイントは「開発コスト」に集約されます。先ほども述べました通り、Macではゲームが殆ど発売されなく、またMacユーザーの多くが、あまりゲームに興味を持たない(と思われている)ことから、セールス面において開発リスクが非常に高い状態にあります。
ここまで語っているのなら、どうしてコスト面にリスクがあると知りながら突き進んでしまった
その理由を語って欲しかった。
WWDCの日から開発者向けの「 El Captan」「Metal」ベータ版が展開された。
Mac版FF14を出すのならそれを待ってから出しても良かった。

推測するに6月末にWindows版で「HEAVENSWARD」の大型アップデートにWin、Mac両方
同時リリースをしたかった。Mac開発チームに死守だと圧力をかけていたせいではないかと思う。
でなければリスケをすることは出来たはずだ。9月のEl Captanと同時に発売!としておけば
待ってるMacユーザーでも納得はできたと思う。

やはり開発の上層部がチェックリストをつくり、それに従ってリリース、発売日に向けて
常に確認していくことを止めてはならない。


俺ならこだ。
OpenGL版のMacOSX向けソフトは開発を完全に止めてリリースしないことにする。
・その代わり2015年末までに「Metal」対応版を全力で作らせる。
Mac用のベンチマークツールを用意。
 ユーザーのMacが対応できるかどうか一目瞭然で解るように数値表示ではなく
 「高画質が使えます」「対応します」「対応しません」の結果表示にする。
・返金せず利用続行するユーザーに対しては、責任をもって不具合対策は継続する。
・継続するユーザーに対してはMetal版発売次第、無償で交換・切り替えを行っていただく。

上記以外にも、2013年以降に発売されたMac機でチェックをし、ベンチマークをとって
発売の1~2ヶ月前には公表する。

上記のタスク実施のために開発チーム、試験チームの人員を増やすことは避けられないだろう。


たぶん一番最初のFF14の大不評で当時の責任者が更迭され、いまの吉田氏に代わった。
そして新生FF14は大成功になった。吉田氏は当時のことを忘れてしまい、成功の美酒を
飲みすぎたのだろう。そうとしか思えない。

成功させたいだけの気持ちだけで突き進んでしまっては、ニトリのように大事件になるよ。
冷静に、そして場の空気を掴みとれなければ。そのために独りで悩まず腹心を見つけることも
大事だと思う。



FFXIV Mac版の今後の対応について | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
 <http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/news/detail/a1ad350e236b57b389f87c5cfec077f100e55c4c>