フォントの話は非常に深い

フォントメーカーといえば「モリサワ」が有名で、MacOSXに採用されている。
そのモリサワ社が起こした訴訟もあって、ちょっとググればどういう訴訟だったか確認できる。

フォントは無料というイメージは、そういう教育がない又は教育を受けてない人が多いからだ。
デザイン畑や権利関係の仕事経験のない人、特に開発系でない人は有料というイメージが湧かない。
これは著作権の問題と似たようなもので、意識が低いというより認知していないケースが殆どだと思う。

中堅以上の企業なら権利関係に対する意識はうるさく言われることが多いと思うが、
中堅未満の中小だと1フォント3万円、6万円と言われたら忌避感が前面にでてきて
「フォントなんかに払いたくない」
という言葉がでてくる。こういう人って何に関しても一銭も出したくない面倒くさい人たち
なので、もう分かった段階で内容証明郵便で警告、最終的には訴訟するしかない。


最近は美麗で出来の良いフォントが無料で、ロイヤリティ料金なしで使えるフォントが増えてきた。
もちろん素人やプロだけど独立できるほどではないのでという方が無償公開している。
有償フォントのほうが品質高いものが多いが、お金を払いたくないのであればこのような
無償フォントを漁ってみるといい。(但しライセンス条項はあるので注意)

有料フォントは1フォント3~6万円が多い。
ライセンスは、1フォント1PC。期間はライフサイクルになっているケースが殆ど。
ライフサイクルとは基本恒久的に使えるという意味。
中堅フォントメーカーだと1フォント1~2万円、3~5千円のものもある。
ちなみに「モリサワ」は全フォント(969フォント)が1PC1年間使える
年間パスポート制を5万円で出している。

有料フォントは1度支払っておけば、インストールできるPC台数に制限はあるものの、
Web、出版、ポスターなどどの媒体で使っても別途料金はかからないことが多い。

いまどき中堅以上の企業がロイヤリティを払わずに使ってるってことはないと思うが
著作権に対する意識が向上するのは好ましいことだと思う。



「フォントになんでお金かかるの?」発言に批判殺到ーー法律の保護はどうなっている?|弁護士ドットコムニュース
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