正直２つとも悪い作品ではないが、イマイチだった。
▪️チャッピー
ギャング？の３人が冒頭からチャッピーに優しい。
え？ である。
Makerと告げるデオンに対しその場に居合わせるチンピラ二人が
ほとんどリアクションを取らない。１度だけあんた何様なの？的な
ことを言われて批判されるがほぼスルー。
Makerのデオン、チンピラ３人とチャッピーとの人間関係の築き方が
中途半端で感情移入ができにくい。
ラストのシーンも「ああ、そういう落ちなの」と結構残念パティーン
しかもチンピラ３人は警官に変わって働くドロイドたちをよく思ってない
はずなのに、最初から抵抗感が殆どないのは違和感ありすぎる。
人間と人型ロボットとの関係は映画黎明期のメトロポリスから描かれ続けてる
内容で、その頃からどこが進歩したか言ってみな？と訊きたくなる。
思うに監督はいままで数多く公開された作品のオマージュ的作品を
作りたかったのでは？だからあれもこれも詰め込み過ぎて、本来の
作品を作りきれなかったんじゃないか？と。
メトロポリス、ブラジル、ロボコップ等等を感じた。
チャッピーのCG処理はすごくよくできていた。
原寸大のパペットを使った撮影もしているんだろうけど、チャッピーが
手足の間のほんのわずかな隙間もちゃんと背景があった。誤魔化そうと
しないでCG処理しているのは大変だったろうなと思う。
▪️ランオールナイト
これもチャッピー同様に、どうして人間関係をもっと描こうとしないのか。
マフィアだったから息子に恨みをもたれているジミー。
だったら二人が車の中で繰り広げた親子ゲンカはもっと派手でよかった。
ジミーがマイクにお前には家族がいると言ってたシーンがあるが、
マイクが「俺はお前の息子で家族じゃないのか？」と言い返すシーンがあってもよかった。
ジミーとショーンがやりあうシーンは淡白過ぎる。
もっと言い合いがあってよかった。ショーンが「俺の、大事な息子を取られた
その悔しさがお前にわかるものか」などが欲しかった。
カーチェイスや銃撃戦は派手だが、人間同士のやり合いが淡白。
CGでうまく処理をしていた街から街へ飛んでいくシーンは
かっこよかった。
もう１つ難癖いうと、オープニングのようなエンドロール、あれいったの？w
この２作品に対して賞をあげるとしたら、どちらも撮影監督賞とCGアーティスト賞
かな。それ以外はあげる気がしないw
そうそうチャッピーはBGMがよかったなあ。
サントラ買いたいとまではいかないけどw 俺は好きな音楽だった。
