素材や強度に規制が入る可能性も

写真のが作った拳銃ってことなのかな。
というかどうやって警察は彼が拳銃(ほぼモデルガンだが)を作ったのかを知ったか?が興味ある。

自慢話を聞いた友達が通報したのか、ダウンロードしたデータの受信先が彼だったことを突き止めたのか。


いまの3Dプリンターは3種類のプラスティック素材から選んで作れるようになっている。
強度があるもの、柔らかいが自由な形が作りやすいものなどだ。
ここに法の目が入るとなると・・・
・強度の高い素材を使えないようにする
・強度の高い素材は使っていいが、3Dプリンタ側に規制のかかるプログラムの組み込みを強制される
といった3Dプリンタの良いところを削れといわんばかりの規制だ。

もう1つは3Dプリンタ販売において、氏名や住所を登録させるというやり方だ。
つまり銃刀法の範疇にいれてしまい、販売する店も買う人も公安に申請書を出さないと買えないというやり方。
これは猟銃やクレー射撃銃の販売する方法に近いものにするやり方だ。

何がベストなのかは今後国会でも議論されると思うが、偽造紙幣のコピーならコピー機に紙幣のパターンを記録して一致すれば印刷しないというソフトウェアかハードウェアによる制限をかけられるが、拳銃のような銃刀法にかかるものは全て同じの形とは限らない。実際、プラスティックピストルはまるでマッチ箱のような四角い形をしており、一見して銃には見えないものもある。


企業や店舗が行っている機材貸しや印刷代行はその企業らが拒否することで違法を止められるが、個人が3Dプリンタを購入した場合は防ぎようが無い。


あと気になるのは表現の自由だ。
造形師の人が自身の芸術性を描こうと、殺傷能力や発射能力のないモデルガンを作った場合はどうなの?っていう話だ。それでも警察は逮捕して処分を下せるのだろうか。という難しい問題がある。

いちおう拳銃とモデルガンの違いは科学的に定義がされているが、モデルガンに匹敵するものであっても安易に製造、販売はできない仕組みになっている。モデルガンといえど、公共の場や河川の土手であっても、決められた場所でない限りBB弾といっても発射したら警察の御用になる。


たぶんアメリカで問題になっているので3Dプリンタメーカーは米当局と話し合っているはずだ。
なので日本の公安も米FBIから情報を得て、十分考えた上でどのような規制をいれるのが適当なのかを
考えて欲しい。安易にこれはダメだ!で3Dプリンタそのものを規制するようなバカなことだけは止めて欲しい。


(追記)
調べ不足だったので追記。
どうも本人が自作銃を使ってるシーンを動画でアップしていたらしい。そりゃ捕まえてくれと言わんばかりだなw
いらんことをしてくれたものだと思う反面、早めに警鐘をならす機会を与えてくれたとも言えるかもしれない。


<3Dプリンター>「業界に規制なくユーザー何でも作れる」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140508-00000035-mai-soci >

3Dプリンター:殺傷力5倍…拳銃所持容疑で大学職員逮捕 - 毎日新聞
< http://mainichi.jp/select/news/20140508k0000e040230000c.html >