ゲーム機にもオープン化の風

オープンといってもOSSとは違うけどねw
でも「フォーマット」はうち(Valve)が用意するんで、ハードやソフトや流通などはそっちで用意してね。という形は、今後のゲーム業界を大きく変えていくと思うし、むしろそうであってほしい。

20年前はWindowsPCは30万円、更に昔のPCは40~50万円していた。今は非力PCながら3万円台もある。
ゲーム業界はずっと任天堂ソニーが牛耳っていたこともありオープンな存在にはならなかった。
PC/AT機がオープンフォーマットになって自作PCが流行り、廉価PCが出回ってきたように、ゲーム機もこうなっていく可能性は十分ある。

ということは、現コンソール機(据え置き)は3~5万円。各社ほぼ同価格で売り出しているが、SteamMachineは価格帯がまったくない。事実、CESでお披露目になったものは5万円~60万円。
Dell製のものは価格の安さで勝負できると意気込んでいることから、3万円台スタートの可能性もある。
また先日発表になった「TegraK1」でSteamMachineを作れるなら、1万円台のゲーム機が出てくる可能性がある。

個人的に驚いているのは60万円のSteamMachineだ。
誰が買うんだ!っていうものではあるが、こういう選択肢はありだと思う。

ゲーム業界のショックは、「1995年のPS初代、任天堂の凋落」、「2007年、iPhoneの登場」の次にもしかすると
「2014年、SteamOS、SteamMachineの登場」
が加わるかもしれない。


ValveがSteamOS、SteamMachineのライセンスをどのように扱っているか次第ではあるが、自社でも製造・販売するが多くはサードパーティが行う。これは従来のゲーム機メーカーではやってこなかったことだ。つまり独占的に扱えない代わりにハードを売るという重荷はほぼ無い。
その分ロイヤリティを減らすことができ、参入社増や独占タイトルの確保がしやすくなる可能性がある。


で。実はこれを「XBOX ONE」ことマイクロソフトがやりたかったことだったと思うし、そういう見方をされている方もいる。前々からだがマイクロソフトは本当にしゃべり下手。あんなに頭脳トップ集団なのに、もうDOSを出してから40年経っているのに、なんで説明やアピールが下手なんだろうw
自己弁護の意味で言っておくが、箱1はオープンフォーマットではない。MSが一肌脱げきれなかったのはオープン化できなかったところにあるの・・かもしれないが。


新しいゲーム機事情の到来だと歓迎したい。




[CES 2014]Valve,13メーカーが開発中の「Steam Machine」を公開。数万円クラスから60万円超級まで一斉チェックしてみた - 4Gamer.net
<http://www.4gamer.net/games/038/G003821/20140107036/>