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悪人だとは思ってはいないが、みな凄い警戒感を持っている事は事実。

OracleがSUNを買った時、MySQLは5年間は面倒みます、と言って以来何の発言もしてない。
OracleがSUNを買収したのが2010年だから、2015年になってOracleがどういう判断、2016年以降どういう風に扱いを変えるのかが注目点。

多くのWebオープン系エンジニアらはMySQLに頼ってやっているが、OracleはもともとDBソフト企業。売りたいのはOracleDBであるのは当然で、有料版があれど無償のCommunity版を商用で使い続けられることに嫌気を抱かないはずが無い。
でも中小零細の企業からすれば無償で高機能なDBは使い続けたい。経費削減のためにも。
しかしOracleが「5年」と有期限で語っていることからすると、6年目から有償化する可能性は十二分にある。

MySQLから他DBに乗り換えるにはあまりにもコストがかかり過ぎるからと有償化されても継続利用する企業が見積もってある程度いるとなれば、必ずOracleはコミュニティー版を有償化することは間違いない。
(何万ならいいが、ずっと長い間MySQLに依存してきた企業なら、数百万以上ものSQLを書き直す、エンジンを組みなおすとなれば人件費が膨大にかかるからだ。人を集めるだけでも大変なのに)

Oracleが翻意を起すことが絶対だとは言わない。6年目以降も現状継続してくれる可能性はある。
しかし明日変えますと言われてからでは対処できないから、今のうちに他のDBに変えられるかどうかを検討する必要は十二分にある。それがMariaDBなのかPostgreSQLなのかは責任者の趣味次第だと思うけれど。


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個人的にはMySQLだし、Oracleが即時翻意するとは考えにくいと思っている。根拠はいまのところMySQLのバージョンアップに努めているからという単純な理由しかないが。

ただ先に言ったようにOracleが約束しているのは「2015年まで」であることも事実。
また実際、Community版が商用利用されている事実があり、GPL回避しながら使っている企業は多い。だったら金取った方がいいんじゃね?と言い出す幹部がいても不思議ではない。

実績は少なくてもMariaDBや、日本ではIPAなどが推すPostgreSQLに移行することも様々な検証を始めておいた方がいいと個人的に思っている。
SQLServerやOracleDBというプロプライエタリなDBでも構わないが、やはり技術者不足と様々な経費をかけられるだけの十分な予算などない。景気がよくなったといっても予算が増えるわけではないし、むしろ逆に予算絞られる方向にしかいかない。

Oracleが2015年末(or年度末)に何と言ってくるかは分からない。MySQLを使いながらも、余った時間でMariaDBを始めておこうとは思っている。



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