4K/8Kは、アダプティブなものにしかならない

アダプティブ(adaptive)は適用性、順応性という意味だが、要求がある人にだけ広がっていくカテゴリツールだと思う。

今のフルHD(1920x1080)だって、今の60代以上の人にとっては過剰だと思う。昔のNTSCクラス、VGAクラスで十分だと思う。見れればいい、だってテレビがカラーになったことだけでも凄くインパクトのあった世代だから。

でも今の10代20代にとってはHDTVが物心ついたころからあって、それが普通だから。
しかも今の60代以上の人と違ってゲーム、音楽、映画というコンテンツがあふれている中で育っている。
人間、若かれし時のものに触れたくなるもの。今の10代20代にとってHDTVが懐かしいものになるわけだ。
そういう意味で差別的なことをいったが60代以上の人と若い人を区別して語った。


でも今の10代であっても4KTV・8KTVは過多な情報だと思う。だってそこまで凝視して見るコンテンツなど殆どないし、そういうコンテンツを毎日見続けたいと言う欲求も無いと思う。

たしかに4K・8Kは魅力的に映るが、例えばそれを仕事以外でも使い続けたいか?と問われれば、俺は食傷気味に答えると思う。
昔好きだったアニメをデジタルリマスターで4K・8Kに変えても、たしかにエッジが綺麗になって見やすくはなるだろうが、ストーリーや当時の思い出まで良くなるわけではないしそうなって欲しいとも思わない。
8ビットのファミコンソフトはあのドット画に味を感じるわけで、それがヌルヌルのキャラクターになって面白さ倍増するかといえばNOだというのと同じ。むしろ1/4以下の魅力になるだろう。


いつの時代もこの手の話、突っ込みどころは変わらなくて、結局ハードウェアにコンテンツが追いつけるかどうか?なんだと思う。
美味しんぼの話しじゃないけど、結局食材を活かせる方法で調理できなければ100g10万円の高級食材でも駄菓子にも勝てないことになる。

今の4Kテレビ機は30~50万円する。おいそれと買えるものではない。少なくとも庶民にとっては。
しかし買えたとしても自分にとって価値あるものになるかどうか?は別。買っても使わなければゴミだから。



4K時代到来? 市場が立ち上がった「4Kテレビ」のこれから - AV Watch
<http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20131227_629138.html>

IP放送 - Wikipedia
<http://ja.wikipedia.org/wiki/IP%E6%94%BE%E9%80%81>