あの番組の行方

ドリクリのことなんだけど。老婆心でかくことなので、スルーしてやってください。

LINOさんって番組提供者(会社)でもある。LINOのCMは4~5度、アイブリングも同じくらいの回数が流れる。
昔、深夜アニメの提供会社をしていたグッドスマイルカンパニーが、製作委員会に入っていたときのことを、あるセミナーで話していたことを覚えている。アニメ製作費用の一部を負担するだけでなく、漏れなくCM枠買取500万円分を要求されるらしく、それが結構大変だ、みたいな話をされていたことを覚えている。

深夜番組・関東ローカルといえど、やっぱりCM15秒1本あたり50~70万円はするはず。

更に。関西のよみうりテレビが「この番組の提供はxxxx」と読み上げられるには、番組の製作費+αを負担してくれていることが前提という話をしていた。なので、スポンサーLINOは、1番組あたり最低でも300万円は出資していることになる。

ということは・・・
9月末までに計25回の放送があるので、300x25=7500万円以上をドリクリに負担してくれているということになる。場合によっては1億円払ってくれている可能性もある。


で、本題。
LINOという会社は一般的に知られた会社ではなく、どちらかといえば番組や広告の企画制作会社。悪い言い方かもしれないが中小企業だ。中小が広告費に半年とはいえど1億円払うことは、鈍いボディーブローを打たれる痛みがあるはずだ。

4月に、LINOの方が「9月末まではやります」と名言していたので9末までは確実にやるだろう。
つい先日の秋葉原大好き祭り!に続いて8月末にはニコ動のナマケットにも協賛する。LINOさんの負担は月ごとに増えていくばかりww もうこれは1中小企業が負える金額を超えているんじゃないか?とさえ思う。

これだけ自腹を切ってくれた企業だが、じゃあ10月以降もいいの?となると、絶えられるだけの体力は無いように思う。
いやもちろんお金はあるだろうが、やっぱりこれだけの大金を払えば費用対効果を抜きに考えるなんて無理。
アイブリングは一般向け商品だが、自社企業CMは消費者に訴えるものではない。これで顧客が増えるなら甲斐を感じれるだろうけど、あの深夜時間帯だと効果は限定的なようにも思う。

もしLINOさんがドリクリを引き続きスポンサーとして居つづけるなら、抜本的に見直しを余儀なくされると思う。
閃光花火は期待以上の盛り上がりで幕を閉じることが出来たが、引き続き行うなら、お金になるアイドルやタレントを育成していく必要が出てくると思う。別にアイドルに限らず、ボカロPでもいいし、動画師でもいいと思うが。

中小企業がやるからには、商品売上げではなく、ノウハウやケーススタディなどキャリアを積むために出資しているのだと思うので、ドリクリに関しては赤字であっても、将来の会社にとってメリットになったと思える何かがなければ、10月以降も継続するのは、俺がLINOの社長なら判を押さないと思う。


これまでのどのスポンサーより親身になって、どこよりもお金を出してくれる企業がスポンサーになってくれたことは、1番組ファンとしてとても嬉しい。
だけど10月以降も番組を続けてもらいたいとも思っているファン側にとって、相当大きなハードルが立ちはだかっているように感じる。