低予算アニメ製作システムを作りたい。堀江発言は俺の発言が原因と陳謝。

1.堀江発言について
堀江氏がTwitterで「声優にスキルっているのか?」という発言で議論やバッシングが多かった。この俺のブログでも何度か触れた。
この件について岡田斗司夫氏は、自分が誤解を与える発言をしてしまったことが発端であると陳謝した。

脇役は様々な表現力が必要なので演技力(スキル)は必須。
しかし主役はイメージが作れればいいのでスキルは問わない、という意味であったと語って、間接的に堀江発言について詫びを入れた。(直接的に堀江発言については触れなかった)


2.アニメのこと
堀江氏と組んで作るアニメについては、「1.5級アニメ」「低予算で中高生でも作れるアニメ製作フレームワーク」を作りたいというのが目的であると語った。
その例えとして、LEGO(ブロック)は様々なものが作れるが四角いブロックを積上げる以上のことはできない、そんな感じのアニメ製作フレームをどうにか立ち上げられないか?と思っていると語っている。

MMDやUnityのアニメ製作版というイメージだろうか?
しかしソフトウェアを作るとはひとことも言っていないので、制作の効率化やモジュール単位制作化を
目指すのではないかと思う。
当然、アクリル絵の具を使って制作する旧来型ではなく、完全フルPC製作が条件になると思うが、
1つの社屋に製作アトリエを準備して20~30人がアニメを製作するような感じにするのか、SOHO式で
製作は各スタッフ自宅で製作してもらい本部がデータを集めてディレクタらがマージしてフィルム化していく
ようにするのか、といった詳しい話はまだ分からない。

7/1の放送で語っていたことは
・中高生でも製作できるアニメ制作システムを作りたい。
・様々な団体から声をかけてもらっている。(こえ部などから)
・7/3に堀江氏と詳細について詰める打ち合わせをする。
・ひとり1万円を募り1万人の寄付があれば1億円。(つまり制作費1億円を希望している)
・1億円集まらない場合は、アニメの規模をそれに合わせて縮小させる。
・1億円集まらないということは、興味を感じてもらえなかったということ。その後の展開は諦める。


中高生で作れるアニメと語っているが、中高生が1億円も集められることは無理で多くても20万円、下手しなくても5万円も集められないと思う。なのに中高生でも作れるというのは、どういう意味か分からない。

1万円出してくれる人が1万人と高をくくっているが、俺はせいぜい2~3000人が上限だと思う。
実データからの根拠はないが、採用人数は声優が10名、アニメ製作が30名程度だと思われるので
採用枠はmax40名程度だろう。
・採用されたいから応募する人が殆どだと思うので、競争率が高いと思うと自信が無い人でないと応募しない。
・1万円という出費は学生には無理。
・お金に余裕のある社会人が、1年程度のアニメ製作のために現職を辞めてまで応募するのは考え難い。
・応募者の中心は、現職フリーランス、アルバイト、無職だけど余裕のある人が中心になるだろう。
などなど考えると、合わせて1万名も応募あるとは思えない。

じゃあ1万名にするには?と考えると、やはり参加したい!と思わせる作品が前もって提示してもらえることが応募欲をかきたたせると思う。でも今現在、どんな作品か明示されていない。

ドワンゴ側の助田氏が「僭越ながら、意欲的な人を数多く見てきているが殆どが分裂して頓挫している」と心配を吐露。これに対して岡田氏は
「堀江氏は監督兼プロデューサのちょい役。クリエイターではないので作品作りにおいて物別れすることは無いと思ってる」と言及し、あくまで岡田氏自信が陣頭指揮をとり乱れないよう監督していくと意思を示した。


まだプロットすら出来ていない現段階で圧倒的に不安材料が多いのはしょうがないと思うが、企業スポンサーを募らないと、1億円という大金を応募者からのみで集められるとは到底考えられない。
もうちょっと現実的に考えて、金はだす口は出さないと言ってくれるスポンサーを探したほうが良いように思うのだが。

低予算でもそこそこDVDが売れる作品が作れる製作フレームワークが出来るのであれば、実際に中高生が採用しなくとも、大学生や社会人のアニメサークルが気軽に短中編アニメを作れるようになるのであれば凄く良いと思う。
でもこれまでアニメ業界は工数削減を工夫してきているはずで、PCで間のカットを自動生成するような
ソフトウェアができなければ、正直難しいと思う。ただでさえアニメは人件費が大半なのだから。

周囲を納得させるには、2分でも3分でもいいのでプロトタイプを出すことが重要だと思う。

所詮、新ビジネスモデルを狙ってのもので作品の追求が主目的ではない。でも作り手として参加したい人は良作に巡り合いたいという気持ちが大きいと思う。そこの温度差を岡田氏はどう調整するのかだろう。



ニコ生岡田斗司夫ゼミ「岡田斗司夫生誕祭SP」 - 2013/07/01 20:00開始 - ニコニコ生放送
< http://live.nicovideo.jp/watch/lv142919536?ref=top&zroute=index >