7年もやってれば成熟されていくのは必然。


ボカロは、初音ミクは年を取らなくても、私たち人間は年を取る。
昨日初めて経験したことは今日は新鮮な出来事ではなくなる。

新鮮味が無くなるとどうなるのか。新しい刺激を求めて他を回遊する。
その先がクラシックかもしれないし、演歌かもしれないし。全く違う方向、映画やスポーツに向くかもしれない。俺はそれはそれでいいと思っている。


向谷実さんがボカロやボカロPを痛烈に批判していたが、そんなボカロ曲を向谷さんが認めてくれるような「音」に仕上げる職人を目指すボカロがでてきても良いのではと思う。


そもそも論だけど。
衰退って何を以って衰退っていっているのか、彼らの言い分がよくわからない。
「衰退」と「飽きた」は別次元として話してもらわないと困る。

衰退という理由には3つほど挙げられる。
・営業的に売上げが落ちてきている
・音、旋律、歌詞などが幼稚で陳腐化してきている
・独創的な楽曲が減ってきている

1はオリコンや再生回数の推移を見れば分かる。
2は相当「音」に敏感な人でなければ分からないだろう。
3は曲A、曲B、曲Cの旋律、歌詞が全て同じに聞こえてしまう。

たぶんブログ等で衰退と言っている人は3のことを言っているのだと思うが、
じゃあ自分が好まない曲もちゃんと聴いているのか?と問質したい。
好まないとは音痴な人が歌っているような曲という意味ではなく、曲のジャンル的
なところでの好き嫌いのことを言っている。
どうしても自分が好きになる曲しか聴かないし、1小節聞いて馴染めなければ
他のボカロ曲に飛んでいるはずだ。なのに「ボカロは衰退した」というのは
甚だ身勝手すぎではないのか?と思うのだ。


人は昨日の経験を今日も新鮮とは感じられない。
全てを見聞きしていないのに自分の経験則によるモノサシだけで良し悪しを判断してしまう。

それにどうやってもボーカロイドを超えることはできない。技術的に届かない、表現できない生声に同等の品質・表現力をつけるのは正直厳しいと思う。



ボカロを評論したいのなら、ジャズにあるような曲がないよねとか、歌詞が伸び伸びしてないよねとか。負に対する批判ではなく、自分の欲求を書いた方がプラス思考的だと思う。


ボカロ衰退論ではないんだけど、新しいものは最近見ないよね、という話 - シンヴェニア
< http://d.hatena.ne.jp/thvenr/20130623/p2 >