TVCM出稿する企業も代理店も、ネットとTV使い分け時代に入る

もしかしたら過去記事に書いているかもしれないが、最近と言っても随分前だがタイトルのようなブログ記事があがっていたことを思い出したので書いてみる。

再三再四ここで取上げているニコニコ動画。同サービス内のニコニコ生放送を毎日見ているが、一部を除いて殆ど「来場者数」を公開している。その数を見ると、せいぜいいっても50~60万アカウントで、それを超えることは無い。
平均は、3~6万。多い方を取った場合で10~15万。1万以下のケースも少なくない。

TVの視聴率はネットほど厳密さはないが、ビデオリサーチ社が公表しているデータを元にすると、
視聴率1%=約40万人 (関東圏の場合。2004年は1%=約70万だったと言われているので相当減っている)
と言われている。
視聴率10%の番組の場合は約400万人が見ていることになり、静岡県民全員が見ているに匹敵する。

訂正:
取消し線の箇所は、データの正確度を確認せず、間違ったデータと現在のデータを比較したものと
判明しました。お詫びして訂正いたします。

ちなみに、「Internet Archive」でビデオリサーチ社サイトの過去を調べると、2001年と2012年の1%あたり
視聴者数はほぼ同数でした。
どういう計算によって算出された数値かは知る由もありませんが、現人口と視聴率を元に統計数学的に
算出されたものであるように思います。
いずれにしても此度このデータを用いてTV視聴者数が減っていることを示す根拠としての用いるべき
ものではありませんでした。申し訳ございません。


Yahoo!やGoogleなど主要サイトの1日PVは数千万、数億を超え、UU数もかなりの数になる。
テレビで20%(800万人)以上のスコアを出しているのと同じ又はそれ以上に値するといえる。
しかしYahooやGoogleのようなトップサイトを除くと、やっぱり1日のPV数、UU数はそれなりになる。

ニコ生の平均来場者数は3~6万アカウントだが、TV視聴率に換算すると0.1~0.2%程度。多い方を取っても0.4~0.5%程度。これでは企業が乗り気になるのは厳しい。


閑話休題。企業の広報や代理店が使い分けているって言う話だが、ようはローンチ時期はTVを使い、ある程度周知されたところでネット広告に切り替えるというのが今のパターンのようだ。
もちろんネット先行やネット中心という広告もあるだろうが、新商品やリニューアルを始めてリリースするときは、なるだけ1人でも多くの人に見て欲しい、知って欲しいという活動になる。なのでTVのほうが効果的。
ネット、とりわけストリーミング配信で広告を打つ場合は、お得意様向けに濃い情報を出して購買欲を搔き立て、固定客をモノにするという戦法なんだと思う。

俺の分析は間違っているかもしれないが、少なくとも確実にいえるのは企業も広告代理店も、
「ネットもありだが、TVもありだよね」
という風潮になっていて、昔のようにTVCMは効果の乏しい金食い虫と批判的な見方はされてないということ。
更に言えば今は昔ほどSEO業者が優遇される時代ではなくなってきたということだ。


こういう流れをみても、ニコニコ動画が動画や生放送がメインではないことが伺えそうだ。



視聴率からの視聴世帯・人数の推定 | ビデオリサーチ
< http://www.videor.co.jp/rating/wh/13.htm >
テレビの視聴率1%というと何人くらいの人がみていることになる.. - 人力検索はてな
< http://q.hatena.ne.jp/1099488946 >

radiko.jp、月間ユニークユーザー数が1000万を突破 -INTERNET Watch
< http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120611_539425.html >