精神論と法律論。というすれ違い会話

Aさんは精神論と道義的論で話を進めていて、Bさんは法律論で語っている。
内容こそ違えど論点が違いながら話を進めていってしまうことってよくある。こういうケースってお互いが体力消耗して「もういいや」で終わればまだ良いのだが、2人とも体力ある場合だと最後は喧嘩、殴り合いやそれ以上の終わり方でとても悲しい結末になるケースがある。

最後のほう、AさんがBさんを説得するような形になっているのだが、相容れない関係になってしまって落としどころが見つからずに消耗戦になってしまっている。

相手と何かを論議する場合、ディベートという形で自己主張しつづけるケースは多くあるのだが、ディベートになる場合は第三者がいないとお互いの体力が続く限り話が終わらない。本当に命の削りあいというか。
消耗戦を嫌ったり、体力が無くなって来ると、どちらかが折れて不戦勝が決まるか、双方が和解になって強制的に終わらせるという結果になる。

どちらが双方にとってベター、ベストなのかは、内容や状況による。利害関係が元々ある場合は血みどろの戦いになるケースもあると思う。


閑話休題著作権など法律上の権利問題という観点で言えば二次創作はグレー。理由は二次創作に対して明確的な定義がされているわけではないからだ。
精神論、道義的論から言えば二次創作は真っ黒と言える。なぜなら多くは権利者や著作者に無申告、無許可で行っている行為だからだ。

結局のところ、先ごろ採決に至った「私的違法ダウンロードの刑罰化を含む著作権改正法案」のようにキッチリ、がっちり決めるのが良いのか?どうかだと思う。
自由に扱いたいユーザー、二次創作者側。使った分はちゃんと金銭等に還元されるべきと主張する著作権者・権利者側の食い違いは、今後もずっとずっと続くと思う。

日本の権利者がオカシイと思うところは大局に立って物事を考えていないことにある。
TPP参加表明している政府とどうやってやっていくのか?TPP=米国そのものだと思うが、そのTPPが正式に発効したとき、今回採決された法律をどう取り扱っていくの?とか。とてもじゃないが先を見て採否を決めているとは到底思えない。

つまり。Togetterで取上げられているこの話、数年後には意味のない会話になっている可能性さえあるということだ。
2人だけで決められる話ではなく、ちゃんとそこに利害関係者が同席した上で話をしないと、正確な内容にはなりえない。



[参考元]
二次創作って「黒」なの? - Togetter
< http://togetter.com/li/325253 >

[参考元]
閣法 第180回国会 64 著作権法の一部を改正する法律案に対する修正案
< http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/syuuseian/6_529E.htm >