嫌味でそうたずねたいのではなく、何を以って良作・佳作とし、何を以ってクソゲーとするかは、プレイするユーザーによって異なるし、判断はユーザーに委ねられているもの。それを一般論として良作、駄作、クソ作と言うのはどうかと思う反面、じゃあなんでそう思うのか?と言うところに興味が向く。
駄作・クソ作になる要因として
・ストーリーが悪い
・UIが使いづらい
・バグが多い
・デザインが悪い
などが理由になることが多いと思う。
良作・佳作になる要因は、上記の逆であるケースで且つ複数の点において高い評価がされていることだと思う。
俺はフィル・フィッシュ氏が批判しているのは、個々のゲームやリリースされているゲームに対してではなく日本のゲーム業界全体に対する「批判」ではないかと思う。
最近リリースされているゲームタイトルを見てどうだろう。美少女ゲーム、サウンドリズムゲームが中心で、意欲作と思われるタイトルが目に付かない。
俺が隅々まで見てないからだと批判されるかもしれないが、ならばどういったタイトルが意欲作・前衛的なタイトルなのかを教えて欲しい。
ゲーム業界に限らず全ての日本の業界は、膠着しすぎる印象がある。
過去のものに捉われ過ぎていて、新しいことをやっていこうという意欲が殆どない気がする。
新しいことをするには、多額の資金が水の泡になる可能性が含まれる。時代の環境が違うこともあるが昔は果敢に様々な製品を出していた感じがする。
任天堂でさえマリオ、ゼルダ、ポケモンとナンバリングタイトルしか出さない。ファミコンウォーズなど出していた頃と比べれば今の任天堂は市場調査の結果に縛られている気がしてならない。
メーカーは若い新入社員の意見をどんどん採用して作品を作っていくべきだと思う。バイオハザード(カプコン)も当時の若手がつくったのだが、初期版はかなりクソゲーだったそうだ。(元社員・岡本氏がそう語っていた)
しかし何度も修正することで大ヒットタイトル、そして後に多くの続編タイトルを出すまでに成長している。
何がきっかけになるかなど神様でもなければわからない。
今は商品としてだけしか見てない気がする。そうではなく作品として見て上げて評価してあげるべきだと思う。商品としてしか見ないと結局は売上げ重視になってしまうから。
フィル・フィッシュ氏の発言は過激だが、これを逆転させなければ日本のゲームは朽ちてしまうと思う。
彼を批判するだけではなく、なにくそ!と思えるかどうかが問われていると俺は思う。
[参考元]
GDCで海外ゲーム開発者が「最近の日本のゲームはクソだ」と話す : Kotaku JAPAN
< http://www.kotaku.jp/2012/03/wysjgjs.html >