全ては線路の上で起きた出来事

2004年11月にリリースされた初代ボーカロイド・MEIKO。
ボーカロイドが台頭する大きな引き金になったニコニコ動画(2006年12月)。
初音ミク(2007年8月)で大ヒット曲が出て今に当たる。

ウィキペディアにある記事の限りだと、MEIKOがリリースされた当初からDTM雑誌上で話題になっていて、ボカロPは自分の曲を広めたくてうずうずしていたところ、MEIKOリリースから2年後にニコニコ動画がサービス開始に伴いボカロPが自分の曲をアップし始めた。
ニコニコ動画でMEIKOを使った曲がある程度の評判をうんでいたことを好機だと考え、初音ミクを開発しリリース。
性能が上がったVOCALOID2にボカロPたちが集まり、大ヒット曲を生み、今の盛況ぶりとなっている。
...と言うまとめ方でいいのかな?w

ボーカロイド初音ミクなどを揶揄したり、好まない人は少なくない。しかし既に日本国内の音楽会社は初音ミクをはじめとするボーカロイド曲の商用CDを多くリリースし、商用面で成功を収めている。この事実は否定することはできない。
火付け役クリプトンフューチャーは、MEIKOがそこそこ売上げ(3000枚以上)とニコ動でユーザ楽曲がヒットしたことを見た上であり、初音ミクを闇雲にリリースしていたという訳ではないというのが今回知れてよかった。


ボーカロイド楽曲の殆どは素人が作っているものが殆どであり、曲や歌詞やアレンジの各面で素人っぽさがある作品が殆どなのは仕方ないだろう。でもその中でも幾つかは素人レベルを超える楽曲がでてきており、またそこへ向けて今は素人の人が集まってくるのは見ていて嬉しく思う。

一方、TBSアッコにおまかせや検索エンジンでの問題が時を集中して発生してしまったことは非常に残念。しかし出る杭は打たれるのが世の常であるなら、越えなければならなかった山だったのかもしれないという考え方もできる。


普通ならインディーズの底で眠っているような楽曲がこうやって表に出て一定の評価を得られるというのは、良い風潮になったと思える。
全てはMEIKOから始まった線路の上で起こっている出来事なんだが、この線路をどこまで延ばし、どう分岐させ広めていくかは、ボーカロイド製作会社とボカロPにかかっていると思うし、これからが本領発揮、本番だと思う。



[参考元]
クリプトン | MEIKO(音楽ソフトウエア)
< http://www.crypton.co.jp/mp/do/prod?id=25220 >