6年かけて150万台は、売るための商品ではない

俺は前々から言っているがPS3は800万台、Wiiは1230万台、DS500万台のようにバカ売れすることは、XBOXに対して微塵も期待も希望もしていない。
そりゃユーザーが多ければ多いほど良いが、その反面で粗悪ユーザーが増える、くそゲーが増えるなどといったデメリットは少なからずある。

俺の希望は、
3年で300万台は売ろうよ。


これまで売上げ本数を見てきた俺として1つの答えがある。それは300万台。
マリカーやFF、DQのようなメガヒットタイトルは除いた中堅どころのタイトルの販売本数は、ハードの販売台数の5%未満であることが多い。
300万台の5%は約15万本、3%でも約10万本近い本数が売れる試算になる。

XBOX360の現状、150万台なので3%で4.5万本。最近良く売れたタイトルを見ても、メーカーは3万本程度しか出荷していないので「3%」という目安は嘘八百な数字ではないことが分かる。

ゲームは1本あたり2年はかかる。1作品につきっきりになって製作に携わるケースは少ないものの、人件費だけでも2年で2000万円くらいはかかると思う。その他、著名人にイラスト、作詞作曲などを頼めば数千万円~数億規模になることは簡単に予想できる。

仮に1億円かかるとしよう。
ゲームソフトのフルプライス品は6000~8000円が中心だが、メーカーが受け取れる金額はよくて1000~2000円程度。
1万本売れて1500万円前後、10万本売れてやっと1億5千万円。
つまり今のXBOX360市場では1億円かかるタイトルを作れないということになる。
XBOX360タイトルは良くて3万本売れれば大ヒットと言えるレベルで、しかし1本利益1000円なら3万本売れて3000万円。3000万円しかかけられない作品って、本当に限られてしまうというのは想像し易いと思う。


もちろん糞ゲーまでそうなれとは思わないがw 少なくとも10万本は売れてくれないと商売にならないと言うのが分かる。

世界恐慌なう!と言ってもいい世の中で、余暇に使えるお金は限られてしまう時代だ。しかしそれを差し引いても現状は芳しいとは口が裂けてもいえない。

こういう状況になったのは、もちろんマスコミの一方的な報道や日本人気質の問題もあるが、最大の要因はMSKKが日本市場のことをちゃんと考えてこなかったことがあるからだと思う。
今まさにMSを助けている事業はゲーム部門であるとキッパリ言えるのだから、日本法人も「どーせガキの玩具だろw」と言って笑うのではなく、ビジネスとして考えて捉えるべきだと俺は思う。







[参考元]
発売10周年を迎えたXbox、日本での巻き返すための隠れた「切り札」はこれだ!:PC Online
< http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120220/1041508/ >

XNEWS::発売10周年を迎えたXbox、日本での巻き返すための隠れた切り札はダンス?
< http://www.xbox-news.com/e13775.html#more >