個人申請はほぼ放置対応

これが例えばフジテレビだとか、東映だとか、ワーナーブラザースだとかなら、多分即刻削除すると思う。
個人申請なので、裁判を起こされなければドワンゴニワンゴは痛くも痒くも無い。
掲載削除を依頼する場合は、会社から行ってもらった方が確実だろう。

この作者の場合、商用作品もやられているので素人ではない。つまり出せる証拠は少なくない。

即時削除といっても申請から削除までの時間で、どの程度の時間なら即刻になるかは人の感覚に頼る
ところになるが、2週間待って何の対応もないのならオカシイということになるだろう。


さて今回の話、本人確認を本当にしたいのなら免許証や住民票、登記簿謄本のコピーを提出させるのが
多いのじゃないのかと思うが、この作者のケースでは
ニワンゴが発行した番号を自身のブログで公開せよ」
というもの。これには驚きを越えて、呆然となる。
あれだけのシステムを開発しておきながら、これほどアナログなことをやっているのは奇怪に感じる。
確かに嘘の申請に対して削除するのは駄目だが、本人確認があまりにも杜撰だと感じた。

この作者の場合、自身のどの作品を違法投稿されたのかわからないが、それが商用作品なら出版社を
通して抗議、依頼した方が確実にいいと思う。
同人作品の場合は、なかなか厳しいものがあるだろう。同人作品を印刷屋に頼んだときにもらう納品書と
同人誌が手元にないと完全な証明ができないからだ。コピー本や個人PCで焼いたCDを売っていたという
レベルだと証拠にできるものが少ない。


各種コンテンツを放送する業者、今回ならニワンゴドワンゴは、各種媒体業者(出版社、新聞社、TV局、
ゲーム販売開発会社など)と連携が取れる窓口を必ず用意すべきだろう。
この作者の場合、竹書房から商用作品をリリースしている。ということは竹書房は保証人になれるわけだ
から、先に言った例に則ればこうなる。

作者→→出版社(竹書房)→→ニワンゴドワンゴ←←→→出版社→→作者

これならスピーディーに対応できるはず。であると思う。

じゃあそれをしないのは何故か?ということになるのだが、多分それは権利問題が発生するからだと思う。
もし出版社らとニワンゴが蜜な取り引き関係連携を取ることになれば、出版社側から多額な契約料の支払い
を求められる可能性がある。
真偽はわからないが「まだ赤字」と言っているくらいだから出版社に還元できる余裕は無いと思う。

更に余談になるが、
赤字だと言いながら公式番組を1日に最低でも10件以上放送している。
東電会見のような全くお金がかからないような番組もあるが、平均して1番組あたりの制作費は
30~100万円程度ではないかと思う。芸能人を出演させている番組だと、200万円以上かかっている
かもしれない。

で。
TV局では同じ時間帯にできる番組数は、1番組までだ。(CSBSは除く)
しかしニコ生の場合、同じ時間帯に無限の番組を放送することができる。(現実はサーバ等に依存するが)
数万円の舞台セットだからできるのであって、TV番組並みの舞台セットなら1年未満で会社は潰れると思うw

俺がニコ動やニコ生に対して懸念を抱くところは、TV局以上のコンテンツを用意しなければならないという
自分縛り的なことをやっていることだ。
番組あたり今より高い質のものを作ろうとすると、年間の制作費は膨大に膨れ上がるだろう。そうなれば
有料会員が1000万人以上にならないとペイ出来なくなるはずだ。
ただでさえ自社スタジオにニコファーレがあるわけだから、これらの保守運営費用だけでも相当な金額だと思う。
まあここから先は別のときにでも話すw 長くなりすぎたw


本当は作者、出版社、ネット放送会社の間で自由に情報交換ができるようなシステムを政府が作るべきだと思う。
没ネタになったが漫画の殿堂(国立メディア芸術総合センター)の企画案を立てるなら、業種間が容易に情報
流通できるシステムをつくることに血税をつかってほしいものだ。


ニワンゴドワンゴはむしろ著作権に関しては興味をもってやっていると思うのだが、泥臭いことは雑用係りに
丸投げしてるから、こういう後手後手な感じになるのだと思う。





[参考元]
すくねっと ニコニコ動画著作権侵害動画の削除依頼をしてみた
< http://sukunet.blog73.fc2.com/blog-entry-184.html >