社会の二枚舌構造は改善されて当然

片方で「不正コピー禁止!」と言いつつ、もう片方でツールを頒布している社会構造はとても変だよね。
ってことを俺個人的につい数日前考えていたことだったので、こういう活動は良いと思う。

リッピングツールって道具なんだけど、Winnyと一緒で使う側の問題を強く要求される。
WinnyP2P通信のためのツールでしかないんだけど、逮捕され現在は最高裁に上告されるまでの大きな問題になっている。

音楽CDが売れなくなった原因の多くがリッピングコピーによるものだと俺は思っていない。むしろ画一化させた音楽業界の責任のほうが遥かに大きいと思っている。しかしそれはそれ。
彼等が希望する状況にした上でCDの売り上げが伸びるのか?を確認させてやった方が俺は良いと思う。
俺の予想だと、良くて微増。短期的には多少は伸びるだろうが、昔の水準に戻る事は絶対にないと思う。


それでもリッピングツールを禁止する方向を認めるのは、やはりどこかで規律をかけた方が良いと思うからだ。
音楽CDは買ってこそ利用できるものだという認識を広めるには、行う必要があると思う。

ただし。その上で、じゃあ今のCD価格は適正?とか、無料音楽CDがあったっていいじゃないか!という議題を、音楽業界は行うべき!だ。それをしないのならリッピングコピーを禁止するなどもっての外だと俺は言う。


今の音楽CDは、本当なら製造費が下がった分消費者に還元されるべきなのに、PVのDVD等をつけたりしてシングルのはずが2000円、3000円する場合もある。こういう商売を平気でするのは「どうなの?」と言いたい。
最近はそれを感じてか通常版と限定版という売り方をやっているが、特に売れる音楽なら新譜でも300円や500円の価格があってもいいと思う。

愚痴は尽きないが、今回のニュースは一般書店にリッピングツールの入ったCDを付けて書籍を販売している出版社に対しての最後警告。でも多くはネットにばら撒かれており、根本的な対策にはならない。
しかし企業社会で統一性を持つことは歓迎すべきことだと思う。


音楽CD業界に限らず、社会の至る所にある二枚舌構造は他の分野でも解決していってほしい。




[参考元]
JVAら、リッピングソフト収録誌発行の出版社に提供中止を要求 -AV Watch
< http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111220_500302.html >