アメリカという地には不向きかも


安全性や省エネは必要だが、東西の幅が4000km以上あるような大陸からなっているアメリカでは新幹線のような高速鉄道焼け石に水でしかないと地元が思うのは無理が無いと思う。

大雑把な金額だが、新幹線500km敷くのに約4兆円かかる。リニアなら倍以上の約9兆円。
工期は15~20年かかる。(東海道新幹線は約5年という極短期で終わらせたが)
日本版リニアはほぼ全線地下であること、日本という地理が関係しているのでアメリカとは異なる点は抜きで語っている。

鉄道にしても航空にしても、どこかにハブ機能がなければ意味をなさない。世界第4位の土地を有するアメリカで、クモの巣のように新幹線・リニアを敷こうと思えばアメリカの国家予算すべて費やしても足らないくらいになるだろう。これは現実的な話だとは思えない。


確かに安全性、省エネは必要だし、911事件の航空事故を考えれば堅牢な地上輸送網を確立しておいて損は無い。しかしアメリカ人にとって飛行機の利便性は鉄道を遥かに凌ぎ、鉄道より馴染みが深い存在であるのではないかと思う。


憂慮しているような地元建設業者を優先するための時間稼ぎなら問題だが、俺はそれだけで悩んでるようなアメリカだとは思えない。(日本ならそうしてるだろうがw)
その理由に航空機は時速700~800km、新幹線は300km/h以上、リニアで500km/h以上だ。
フランスのTGVで360km/h。(前述は営業速度。最高時速はいずれも400km/hを越えている)アメリカが本気を出せばこれくらいの技術はすぐにできるのだろうが、今すぐにと言われて出来る代物ではないことは明確だ。

売込むことは大事だが、それ以上に目先の事だけ囚われて安易に中華に売り渡した新幹線のようなバカなことは止めて欲しい。ちゃんとメリット、デメリットを熟考した上で、自分たちの利益になるようにするには?と考えることが、日本にとっての利益に繋がるのではないだろうか。



時事ドットコム:米高速鉄道、共和知事就任で逆風=前原外相、局面打開へ直談判
<http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011010800218>