問題は商業ベースに乗るかどうか

TOKYO MXでNHK特集なみのノンフィクション番組をやってるとは驚きだったw

伝導体に変われる、セメント素材。
レアアースに代わる、銅。
EV車用レアアースに代わる、炭素。

超高度な研究設備と高精細化技術によって研究に実が付いた。
これはとても良いことだと思うし、彼ら研究者の蛍雪の功の賜物だと思う。

しかし現実はまだまだ厳しい。それはコスト、量産、定質性の全てが常に均等、均質である必要があるからだ。
顔も性格も料理も知性も・・・全部良い女性を見つけるようなものだwそんなの100年生きていたって出会える可能性なんかない。でも企業はそれでなければ採用しないのだ。

前の記事でレアメタル・リサイクルの現状について研究者は手厳しい話をしていたと記事にしたが、代替品についても同じだと思う。しかもこれらを研究している人は学者だ。非常にプライドをもっており、1ナノの狂いも許したくない方たちだ。早く世に出したいという企業の思いを伝えたら「そう言うなら、私は降りる」と彼らは言うような方ばかりだ。
でもそこまでの職人気質、芸術家気質だから、出来上がったものは限りなく恒久的な安定性を得られる。だからそれが出来上がるまで待つしかない。


彼らを信じている。しかし不安は大きい。
出来上がるものが無二のモノであるとしても、それが出来上がるまで経済が持つかどうか、レアアースを安定需給出来るかどうかが問題だ。オーストラリアやアメリカからレアアースを輸入できるとしても、やはり価格面で強い中華産レアアースに太刀打ちは出来ないだろう。
既に価格面のアドバンテージは殆ど無いに等しくなっているにせよ、少しでも強みを持っておきたいというのが人情だ。

技術的には完成しても、それが商業ベースに乗れるかどうかはまた別の話だ。

まだまだ先の話になるのは確かで、それまでヤキモキしながら、中華の陰険なやり方に耐え忍ぶしかないのだろうか・・・



TOKYO MXガリレオチャンネル:脱レアメタルを目指せ!(11/20, 28放送分)
<http://www.mxtv.co.jp/galileo/>