経営側の意見(本音)が出るようになってきた。

mojix氏(有限会社ブレイクビーンズ代表・本名=桜井通開(氏))のような意見
が、最近良く出てくるようになってきた。

それは雇用も自由化すべきだ、という経済界の強い欲求の表れだろう。


mojix氏の意見は理に適ったように感じるが、所詮は一人称視点。
メリットだけしか話されておらず、デメリットについては言及がない。
「勉強を頑張らなかった奴が悪いんだ」と、解雇される者に対し切り捨てよう
という思いでいるのだろうと感じる。
mojix氏が現状に不満を抱いているのなら、既に雇用自由化のアメリカで起業
すればいい話だ。

やはりメリットを話すのもいいが、デメリットについてもっと議論があるべき
だと思う。また1990年代から派遣業に関する緩和策を進めた政府の責任につい
ても、もっと追求があってしかるべき。

もし雇用自由化を進めるのなら、現行の派遣業に関する法規制を厳しくしてゆ
き、徐々に派遣がし難い環境にしていくべきだ。
段階を踏む中で、雇用自由化を進めるような手立てをしていかないと、失業率
は一気に10%超えてしまうと思う。

法務省が5月26日、刑務所の出所者で、就労できなかった人の再犯率40%と報
じていた。雇用自由化にすれば、前科を持つような人は企業は当然忌避するわ
けだから、再犯率は下がるどころか上がってしまい、今より治安が悪化する可
能性が懸念されると思う。


確かに国際社会の中で雇用自由化の流れがあるのなら、それを避ける事は困難
だろう。
しかし弱者と言われる人々や治安はどうなってもいいという論理は、通らない。


まず今の法律を見直しすべきで、なんでもかんでも派遣や下請けに任すという
ことができないような制度に変えるべきだと思う。
(今の法律では、自由度を持たさせ過ぎだと思う。)


mojix氏に対してもそうだが、雇用自由化を求めるのは人の勝手だが、もっと
三人称視野を持って欲しい。

一人で成り立っている世界ではないのだから。




雇用規制撤廃と減税で日本経済は再生する
http://mojix.org/2008/05/28/revive_japan_economy