CBS/パラマウント映画は二次創作者すべてを対象にすべきではない

スタートレックは1966年から米国内で放送および劇場版作品が作られ50年ほどたった今でも
絶大なる支持を受けているSF作品。
だから二次創作は当時からあったと思われるから、二次創作の歴史も相当長い。

これまでフェアユースで二次創作に規定を設けてこなかった。しかしここに来てキックスターターを利用して
製作費を募った団体に対してCBS/パラマウント映画会社側が強い嫌悪感を示したのが始まり。と
gigazineの記事は書いている。


Axanar Productionsがどういう団体なのかは知らない。しかしCBS/パラマウント映画は相手を間違っている。
そもそもAxanar Productionsがこれまでの二次創作と比べて
・巨額の製作費を集めたこと
・二次創作映画の品質が劇場版映画に近い内容だったこと
などを問題視するのはCBSパラマウント映画側の自由だ。しかし相手はAxanar Productionsであって
二次創作を行っている全ての人を対象にすべきではない。

そもそもキックスターターといえど1億円を超える資金調達は並大抵でやれることではない。
1作品の長さを15分と上限を設けているが、動画を作ったことがある人なら15分作品をつくるのは
どれだけ大変かは知っている。しかし二次創作者は基本は素人。編集のテクニックは未熟な方が多いはず。
つまり15分以内に収め切れられない場合も多々あると思う。

Axanar Productionsという団体がやってしまったことであって、どうして他の二次創作者まで縛ろうとしているのか理解に苦しむ。

CBS/パラマウント映画は即刻、10の制限を即日撤廃すべき。



余談だが。今回10の規制を権利者側が提示してきたわけだが制作資金の募集は
5万ドル以内と定めている点。
EpicGameが出している「Unreal Engine」も、売り上げが約500万円以内であれば
ロイヤリティは不要として半オープンな立場を示している。
1000万円じゃなく500万円とした理由がわからないが、500万円(5万ドル)は
米国製作側として似たような提示をしている、ということが分かる。




スター・トレック」の権利元が「二次創作の10個のガイドライン」を突如制定 - GIGAZINE
<http://gigazine.net/news/20160627-star-trek-fan-film-rule/>