著作権、商用利用以外にはもっと柔軟になるべき

非商用時は、権利料の支払いを求めない。

という原則論を立ててみてはどうだろうか。


こんな事を言っている俺は著作権についてはもうかれこれ10年以上いろいろ調べたりやっているので
むしろ敏感に反応している方だ。その俺がこういうのには理由がある。
1つ目は理想と現実にあまりに乖離していること。
2つ目に乖離を良しとしてもじゃあ理想を語ってる人たちは厳密に違反者に罰則を与えてないケースが多いこと。
3つ目に二次創作を許す許さないが各社でバラバラで統一性がない。
4つ目に個人は商用作品の出版元会社と取引ができない。

作者や作品を揶揄し馬鹿にし批判する目的で二次創作しているのなら許されざるっていうところはあるが
主観ながらも面白いと思ってやっていて、それを商売にしていない場合にまで著作権などロイヤリティを取る
必要はないと思う。むしろ創作欲を削ぎ、モチベーションを下げるだけで、二次創作を作ることで力を磨き、
新しいコンテンツを生み出してくれるかもしれないという可能性まで切ってしまうことになることのほうが
業界にとっても大きなデメリットになると考えたほうが良いと思うのだ。

今そういう体制になっていないのは、
・各社で受け入れ態勢が整っていない
・二次創作に対するルールが各社で統一されてない
・小額商業時(コミケでの販売など)の契約がオートマティック化されてない
などの課題がある。
漫画やアニメだけではない。音楽や動画、静画、グッズもある。音楽はJASRACがやっているが
JASRACが全て網羅しているわけではない。動画や静画といったものは個別に企業と取引する
必要がでるため個人だと対応さえしてもらえない。


原則論は分かっている。しかし作品は一人でも多くの人に知ってもらい、見たり聞いたりしてもらうことが
一番の幸せだと俺は思っている。
モノマネ芸人がたまに本人から訴えられることがあるように本人、原作者が拒否権を持てることは必要だが
そうでない人は許容して欲しい。


俺が問題にしているのは現実と理想があまりに乖離していること、原則論や理想論を訴える側が
ケースで許したりしなかったりバラバラな対応をしていることに強い苛立ちを感じているから。

昔、プログラミングツール(IDE)は5万10万する高額なものだった。
いまは個人使用に限ってはフリーのものも増えてきた。それだけ垣根が下がった。
著作権などの権利料システムも、個人・非商用の利用に限っては申請書を出す以外は制限をかけない
自由で気楽な世界になって欲しい。