APIの存在と、Androidの行方

ちゃんと英文の判決文を読んで記事にしてくれるのは有りがたい。

フェアユースについてはまだこれから審議、裁判されるんだけど、著作権については確定されたので
Googleは過去に遡った使用料と罰金?を払うだけでなく、これからも払い続ける必要がでた。

APIという括りでいままではAPI全体を著作権の対象外としてみてきたけど、部分的に著作権
主張することができますよ。ってことが言われてしまったので、他のソフトウェア企業にも
少なからず影響がでてくるし、Oracleに対して問い合わせが殺到するんだろうなあと思う。

今となっては昔だけど、GIFに米ユニシスが持っていた特許LZWアルゴリズムについて、
同社が課金を始めたことに端を発する。
いまはLZWアルゴリズムの特許が切れたので無償で使えるようになったが、当時は戦々恐々としてた。
だからJavaが当時のGIFのように戦々恐々とした感じになっていくと辛くなるなあと。

記事で「今回に限ってじゃないかな」と推察されているが、今後JavaAPIを使うにあたって
認められた37パッケージ分についてはソフト会社が神経質にならざるを得なくなるのは間違いない。
37パッケージのいずれか又は全部を含めて製造した過去ソフトウェアについてOracleから
請求がくるのかどうかについても神経質にならざるを得ない。
今後製造するソフトウェアについては対象37パッケージを除外して、独自ロジックを作って
対応せざるを得なくなる。

なのでOracleは、ソフトウェア会社はどう対処すればいいか公式アナウンスをすべき。

いま作ってるものは対応できるけど、過去のものは検証するだけでも凄いコストがかかる。
たぶん記事にあるように「Googleだから訴訟を起こした」のだろうとは思うけど、
影響範囲は計り知れない。それこそ1000兆円レベルの損害をソフトウェア業界が負う
ことにもなりかねない。

Googleに反発する気持ちは分からなくもないが、それ以外の者はこれからJavaAPIと
どう付き合えばいいのか、Oracleは正しくアナウンスする義務がある。


著作権 - OracleGoogleの判決文を斜め読む - Qiita
 <http://qiita.com/shibukawa/items/9c99321b8edb6fc09cce>