費用負担をしてもらいたから、というのは理由になるのだろうか?

では言うが2005年にIBMがPC事業をレノボに売り、更に2014年にサーバ部門まで売った。このことについてどう理屈をつけるのだろうか。

笠原氏は文中で次のように記している。
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MicrosoftIntelも、ロゴプログラムと呼ばれる仕組みを用意している。PCに「Windows」や「Core」などのブランドシールが貼ら れているのを見たことがある人も多いだろう。あのシールはマーケティングキャンペーンの一環になっており、シールを製品に貼ることで、PCメーカーにはさ まざまな特典(共同キャンペーンやマーケティングフィーの提供など)があるのだ
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当然PCメーカーにとってそうしたマーケティング費用も重要な収入になるので・・・

一例として挙げているのだろうが、この書き方だとまるでメーカーは支援金をもらいたいがためにだけ製品を開発し製造し販売しているとしか見えない。
そんな依存心をもってイノベーションを興せない!とか言っているのはただの甘えでしか聞こえない。

製品だって年間様々なバージョンをリリースするわけで、10種類作ったとしたらそのうち1つくらいは独自フォーマットで作ってみるくらいの意欲作を出すべき。
それともそれさえもMSやIntelは禁じていて、全製品においてMSやIntelのフォーマットに合うものを作らないと一切の支援関係をやめるといっていると言うのだろうか。
仮にそうだったとしよう。でも消費者は良いものに対しては絶対的に評価をする。俺には消費者をバカにしているようにしか感じない。

繰り返し言うが、なにも全ての製品に対してMSやIntelの言いなりになって作る必要などない。
もちろん売れ筋商品にしたいメインストリーム製品においてはマーケティング面での協力関係は必要だろうし、資金援助を受ければそれだけCMだって大々的にやれる。
でも年に1つでも、前衛的、野心的な独自の製品を出すだけでも周囲の目は変わる。


とここまで言ってきたが・・・・
正直なところApple製品のような超ブランド品でなければ、価格競争だけの現状では新興国の製品と差別化しづらいし、価格面だって数万以上の差がでてしまう。
MS、Intelのせいだみたいなことを笠原氏は言うが、もうそれ以前の話だと思う。
日本のPC販売は、このままやっていくと液晶テレビ産業と同じで、大赤字を出してから店を畳まざるを得なくなるようになると思う。
MS、Intelふざけんなバカ野郎!と独自路線を直向に走ることができないのであれば、東芝パナソニック富士通もPC事業を売却したほうが良いと思う。



【笠原一輝のユビキタス情報局】ソニーMicrosoftIntelに突きつけたレッドカード - PC Watch
<http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20140210_634526.html>