そう簡単に問屋は火星に卸してくれない

月にさえベースを築いていないのに、火星にってよく言えるよなと。

火星は地球の直径の半分。大気が殆どないからシェルターの中でしか動けず、外にでるには防御服が必ず必要になる。
もう随分前から「火星の氷を溶かしたら地球のような星になれる」という発言・記事が目立つが、氷を溶かす機材を運び込むまで相当な時間がかかるし、火星全土に展開するのに何百機、何千機またはそれ以上用意する必要があり何十兆円規模レベルになると思う。

ということでトータルリコールの見すぎには注意ですw


他にも懸念点がある。その1つ、土地利権問題。
今でも南極大陸の利権問題は世界の共有財産的な言い方でなんとか収まっているけど実際のところ取合い状態になっている。月についても同じで、何の協定ないまま月の土地利権を売買する輩もいる始末。
火星は地球の半分近い大きさだが月より遥かに大きいから、本当に氷融解の実施を約束されるならセレブ連中が買いに走るだろうし、国家レベルでの戦いも出てくると思う。


でもこれらの夢を阻むもの。結局、宇宙って面倒くさいよねという雰囲気。
冷戦時期はロケット開発=軍事力UPの目的があった。だから月に十何回も送り出せた。スペースシャトルも軍事力アップの一環。でも今は、米と敵対する大きな国は無く、テロリストという小さい厄介物と小競り合い、中東の国を巻き込んでの一戦になってしまった。そうもう軍事力を増強する理由や目的が無い。宇宙開発にメリットを感じられなくなった。
1台約150億するロケットを買ってまでメリットが感じられなくなっている。

ホリエモンのような破天荒な人がやるのは、名声を売りたいからとか面白いからということでやっているのであって、現実性・実現性など先を考えてやっているわけではない。
火星移住計画の総費用60億ドル(約6000億円)と言っているが、実際はこの3倍~5倍以上になると思う。そうなれば民間企業だけでやれるレベルじゃないから頓挫する可能性は高い。



土地利権、投資欲を掻き立たせるだけのビジネスメリットなど問題・課題が山積している中で現実化は相当困難だと思う。

夢を抱くことは悪いことではないが、先を見据えた様々なメリットが何なのかを考えることも必要だと思う。




2023年、火星に移住するよ!火星スペースコロニー計画「マーズワン・プロジェクト」の全貌が明らかに(オランダ) : カラパイア
<http://karapaia.livedoor.biz/archives/52087957.html>


「火星が現在でも水を湛えていると仮定した再現画像が海外掲示板で話題に」海外の反応|暇は無味無臭の劇薬
<http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6739150.html>