特定企業を糾弾するだけでは糞会でしかない。

全編見ているわけじゃないのでどこかで発言しているのかもしれないが、
他の記事にあったが1企業をブラック企業だと糾弾するのは単なる虐めでしかないという意見に俺は同意する。

どういう企業は悪く、もし今そうである企業は今後どのように改善すべきだという指針やノウハウを提供してこそ意味があると思う。

また番組最後で会場参加者から「何件のノミネートがあって10件になったのか?」と言う質問に対し、主催運営団体のMCがモゴモゴと言い辛そうにしながらも
「約40社。春から検討をやっていて、そのうち10社を取り上げることは予め決まっていた」
と述べた。

はあ??


もちろん時間の制限があるからだろうが春ってことは4月からやって8月に発表会をするのにたった40社?馬鹿じゃないの?って感じだ。


もっと主催団体がしっかりしてもらわないと困る。
しかも特定企業を名指しで非難するわけだから、公明正大に審議されて取り上げないと、逆に企業から名誉毀損などで訴えられる可能性だってあると思う。そうなったらこの会も団体自体も葬られる可能性もある。



同団体ではブラック企業をこう定義している
①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業
パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質 を持つ企業や法人
③また環境破壊や事業所の周辺環境や地元地域社会への配慮・貢献、消費者のニーズ・アフターケアに対する考慮が薄い企業なども含まれる場合がある。
・・・のだが、詳細が明示されていない。
じゃあ今回ノミネートされた企業らは、実際どの程度酷い雇用状態なのかが明確に出されていない。それでは単に印象だけで決めている、とても酷い会だと言わざるを得ない。



竹信 三恵子氏(和光大・元朝日新聞記者)が質問応答でワークシェアリングが広がらない理由を質問されたとき、
「日本は人に対して賃金をつけており、仕事に対して賃金をつけない。これが改善しないとワークシェアリングも、非正規社員との賃金格差、同一賃金も実現できないだろう」
と考えを示した。これには俺も同意見だ。

今の自民党政府は企業の言いなりで、とにかく解雇自由化をやろうとしている。それをするのはいいが、肝心の賃金同一化や人に対して賃金をつけるというやり方を直した上でないと、ただ解雇ばかり増えるだけ。そんなに失業率を跳ね上げさせたいのか?とさえ感じる。


「人に賃金をつける」という考え方、やり方は肌に染み付いている悪癖なので、これを綺麗にするには30年50年はかかると思う。下手しなくても100年かかるかもしれない。
TPPが雇用の話までつっこんでいるかは知らないが、ある種の外圧で雇用・採用形態を変えてもらわないと、この先永遠に変わらないと思う。


どんなに不況でも人手不足は変わらないよ。人手は猫の手も借りたいほどだと思う。
しかし採用して即戦力になれる人なんて1万人雇って何人いるだろう?って感じだろう。多くは3ヶ月半年はOJT含めて教育していかないといけないし、教育したからといって有望株になってくれるとは限らない。もしかしたら途中で辞められる可能性だってある。


今日上がっていたホッテントリにPG不足のエントリがあったが、内容は今まで言い尽くされている話。人が足りないのではなく、要求されるスキルを持つ人材が足らないと言う話だ。そんなのいつの時代だって同じだよ。
それはやはり人に対して賃金をつけるから社員が向上心煽られずに保守的に生かしてしまう会社が悪いと思う。それに派遣会社は人と契約はするが育てることは全くしない。育てるといっても何十万も払って学校に行かせよという意味ではなく、管理をしない。定期的に”今なにか資格の勉強やってますか?ウェブサービス1つでも立てましたか?アプリ作りましたか?”というハッパをかけるだけでもいい。でも現実はそれすらやってない。それじゃ雑草のままだ。


根本の原因や環境から目を反らせ、やるのは自分なのだから会社や社会は何もしなくてもいい。そういう小学生レベルの幼稚な考え方をいまだに多くの人が抱いている以上、日本の雇用やスキルレベルが上がることは決してないと思う。




ブラック企業大賞2013 生中継 - 2013/08/11 14:00開始 - ニコニコ生放送
(ニコニコニュースちゃんねる)
 <http://live.nicovideo.jp/watch/lv141973191?ref=top&zroute=index>

世間ではプログラマが足りていないらしい - やねうらお-俺のブログがこんなによっちゃんイカなわけがない <http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20130811#p1>