ハッキリ言って反論して敵を多く作るより、一般論を論じて回避するのは
今時の企業の多くがやっている戦法(対策)だよ。
ポルノ被害と性暴力を考える会が主張している概要は次の通り。
(以下、抜粋転載)
1に、作画によるあからさまな児童ポルノである。
2に、すべての女性の尊厳を著しく傷つける下劣な性差別行為
3に、四肢欠損などの身体障がい者に対する差別と侮蔑の行為
4に、差別と暴力を社会的に公認し、それを積極的に正当化することである
5に、刑法のわいせつ物頒布罪ないしわいせつ物陳列罪にあたる可能性がある
(ここまで)
1に対しては、現日本国内法では自動ポルノではない。
2~3に対しては、表現は自由であり、また表現に対する解釈も受けての自由である。
ある人がこれは暴力的な表現だからといって表現そのものを禁ずることは、表現の自由を
根本的に禁ずる行為であり、それこそが危険行為だと断ぜざるを得ない。
4に対しては、表現に対する解釈は自由である。明示的な文言、文章やデモ活動、
ブログなどインターネット上で明示的に意見をしている場合を除いては、その絵画に
政治的な意図が含まれていない限り、他人を差別、糾弾するものではない。
5に対しては、性的に欲情を喚起するような表現で無い限り、性器は人間に
自然に備わっている臓器であり、象徴であるのだから、それを隠して表現するほうが
極めて不自然である。
・・・と俺なら答え、加えてポルノ被害と性暴力を考える会に質問する。
貴殿は、美術、芸術はどうあるべきだと定義づけし、表現の自由ということについて
どのような意見、活動をされるのかお聞きしたい。
私たちは芸術という表現については、背景に政治が介入したようなものでない限り
常に表現は自由であり、それに従って書かれた芸術(表現)に対して如何なる意見、
感想も自由であるべきだというのが私たちの立場である。
私たちは貴殿らの活動について反対はしないし、また接触することもない。
って返事するかな?
考える会にとって、こういう声明文を出したことで一定の目的は果たしているはずだし、
美術館側はまともに応じてられんよっていう返事だったわけだから、多分同じテーブル
についても話は一向に噛み合わないよ。1000年費やしたとしてもね。
エンターテイメントの表現に対する受け手の解釈は完全に自由だから。
例えそれが政治的意図や他人を貶めるような意図がなかったとしても、
受け手がそれは暴力的だ!戦争的だ!と受け取る人もいれば、
感慨深いと感動する人もいる。
例えば先日のサッカーで韓国選手が竹島に対する抗議の旗をもって走ったような、
誰の目から見ても政治的な行動の場合は、これは非難されるべきだし、処罰される
ことだと思う。
こういった明示的なものでない限り、基本的に表現は自由であるべき。
ポルノ被害と性暴力を考える会が主張することを世の中の一般論、常識として定義したいのなら、
今やブログ、Twitter、Facebook、Ustream、ニコニコ動画など主導で展開できるメディアが
あるのだから、もっともっともっと本件について広める活動をすべきじゃないのか?と思う。
たった1通の抗議文だけの活動では、その程度しか考えてないのか?と、俺なら感じる。
「全裸の少女の絵」を展示した会田誠展は「児童ポルノ」にあたるのか? (弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース
< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130210-00000301-bengocom-soci >
森美術館への団体抗議文 | ポルノ被害と性暴力を考える会
< http://paps-jp.org/action/mori-art-museum/group-statement/ >
森美術館の回答についての雑感 - Ohnoblog 2
< http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20130210/p1 >