やらせ黙認は、甘さの表れ。

結局どこまで守れるの?という実効力っていうかね。実効率が低いと分かっていて掲げてしまうってやつだと思うよ。

ニコニコ動画YouTubeは、権利者から訴えられる可能性があるから違法投稿を血眼になって消しているが、Q&A掲示板は利用者がYahooを訴えるなんてことは殆どない。
Yahooは年間何百万、何千万も使って顧問や常駐弁護士を雇っている筈なので、ド素人が雇う三流弁護士など小指で薙ぎ倒せるだけのパワーがある。Yahoo側が100%悪い場合は別だが。
裁判されたところでYahoo側の注意義務違反レベルだから、賠償金は多くても数万~数十万円くらいだろう。そんなために訴える側のユーザーは大切な時間を使うのか?というと、たぶんそれはしない。

ユーザー側がヤフー知恵袋のようなQ&A掲示板運営を訴えるなら、消費者生活センターや消費者庁に訴えた上で、集団訴訟や刑事訴訟を起こすしかない。

思い起こしてほしい。Yahooが雇っていた技術者がハッカーで個人情報を大量に流出させた事件を。
刑事事件にもかかわらずYahoo側の対応・態度は怠惰だったという印象をもっている。

口コミは医療でいえば民間療法であり、それは自己責任という位置づけになる。この意見に反対する人は少なくないと思うが、今のプロバイダーやコンテンツ運営側はそういう態度でいると思う。
訴えるなら訴えてみろよ!悪く言えばそういう開き直りだ。


もちろんそういう態度が良いとか見過ごしてやれと言っているわけじゃない。
問題なのは、自分たちが出来もしないことを出来る!やります!と言ってしまっていることだ。

もう1つ。ゲームメーカーならSEGATECMOなどでは運営していた掲示板を閉鎖した。
つまり掲示板というコンテンツ、ツールは、もう企業が運営するものではなくなっているということだ。
いまざっと利用規約を見てみたが、他社のサービスを組み込んでいるのではなくYahoo側が運営管理している形になっている。もう、こういうやり方は今の時代にそぐわないと思う。

同じ質問掲示板では「教えて!GOO」があるが、ご存知の通り運営管理はNTTレゾナントではなくKOwaveが行っており、NTTレゾナント側はKOwaveのシステムを購入したユーザーでしかない。つまりNTTレゾナントは仮に問題が起こったとしても、KOwaveと責任を折半できるし、訴える側がより訴え難くしている。
それだけではなく運営・管理も折半できるので、経費的・人材リソース的な面でかなり重荷が減る。


Yahooは知恵袋を自社コンテンツとして持ち続けたいのかもしれないが、今や時代錯誤的な印象をもつ。
掲示板というそのものが終焉で、口コミは掲示板で集中的に管理するものではなくブログやTwitterFacebookのような個人が運営主となるコンテンツから摘み取っていく形になるべきなんじゃないか?と、俺は思う。





[参考元]
ヤフー知恵袋で“やらせ”代行業 - ソーシャルメディア炎上事件簿:ITpro
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20111111/374390/?ST=social&mkjb&P=1 >

Yahoo! JAPAN - サービス利用規約
< http://docs.yahoo.co.jp/docs/info/terms/chapter1.html#cf3rd >