完全従量制は、社会的に問題化する可能性も。

現行の定額制は、
①2~7万パケットまで
②2~7万から15~19万パケットが定額+従量
③15~19万パケット以上は定額
という形式だった。(DoCoMoの場合)

これが③を越えるパケット使用者に対しても従量制でいこうというのが記事の話だと思う。

問題はここから。
スマートフォンだと大容量の動画を視聴することがでてくるため、20万パケットを越える人は多く出てくるはずだ。
従量制だと1パケット=0.03~0.04円だがFLASHや動画がトップページに来ているようなサイトだと、1サイトあたり10円を越えてしまう可能性がある。
「何だ10円か、安いじゃん!」
そう思うかもしれないが、毎日、また1日に何度も見てしまうサイトだと1サイトあたり月間数100円かけてしまうことになる。
ついつい沢山見てしまいがちなTwitterウェブメールから、要らないのにPUSHしてくる下らないサイト情報も含まれているわけだから、情報料金だけで数千円~数万円かかってしまう可能性が出てくる。

社会人の人は給料でなんとかなるかもしれないが、自分の子供や学生が大量のネット利用をすれば社会的に問題になることが予想される。
電話として使ってないのに月々の使用料が5万円、10万円を越えるとなれば、家庭問題になる。


この解決策として、料金システムの見直しが考えられる。
いままで3段階だったものを、6段階、10段階にするのも1つの手だろう。その為に、利用者層を5分割、ヘビーライトユーザー<ライトユーザー<メディアムユーザー<ヘビーユーザー<スーパーヘビーユーザーに分けて料金プランが階段式になっていくようにするやり方だ。
それぞれに踊り場のような料金が平坦になるシーンを含めておけば、支払い不能難民をつくらなくてすむ。

子供対策としては、5000円以上になったら通信自体を出来なくする!というシステムは欲しいところ。

稼がなければならない携帯会社にとっては通信を止めるというのは極力したくないところだろう。
しかし家族の生活費だけでもアップアップな親が、5万円の通話料金をつきつけられたらたまったものじゃないだろう。だったら親の権限で子供の携帯料金にキャップをつけさせられるシステムは欲しい。


実際にどういうプランになるかは不明だし、そもそも日本でも完全従量制になるか折衷案になるかは不明だ。
携帯会社のインフラでネットする形ではなく、ネットは必ずWi-Fi通信で行うという形になれば携帯やスマホの従量制化は考えなくても済むことになる。(但しこの場合、通話用のSIMとネット用のSIMを2つ載せるなどの対策が必要になってくると思うが)


今の携帯会社はスマホ頼りなので、スマホがある程度広まった(=ある程度頂点が見えてきた)ところまでいかないと完全従量制には戻らないと思う。
また日本と米国のインフラ状況は全然違うので、ヴェライゾンが従量制になったからといって日本も即なるというのは考えにくい。

そもそも定額制から従量制への移行ありき!で言うのなら、固定回線用のネット回線こそ従量制になってないとおかしい話。しかし従量制どころか定額料金が下がって言っているのが現状だ。
なぜ家庭のネット回線料金が従量制どころか下がっていっているのか?と考えれば、やはりバックボーン側の機器インフラの充実があるからだと思う。
携帯やスマホのバックボーン回線はまだまだ充実させていっている過程であって、日々増えるパケット数に煽られている状態。回線機器が充実してくれば、従量制にする必要が無くなってくると俺は思う。


いずれにしても現状はデータ通信量が急速に上がってきているのは事実なので、携帯会社は選択肢として「従量制移行」は毎週の議題になってると思う。


米携帯通信事業者が「定額制」廃止 ネットで「日本も他人事じゃない」との声 | ニコニコニュース
< http://news.nicovideo.jp/watch/nw85709 >