もう据え置き機の時代は終わった感


iPhoneを見ても分かるように、任天堂ソニーもMSも見てなかったフィールドがあった。それは携帯。かつての携帯ゲーム機(ゲームボーイなど)ではなく、多機能携帯機というフィールドだ。
そのフィールドを完成形の1つにしたのがアップルで、iPhoneやiPadだ。

ゲームはしないが携帯やスケジュール管理などなら使っているよ。と言う人をゲームのフィールドに誘ったというのは革命的なことだと俺は思う。


任天堂が成功したのはライトユーザーに的を絞ったからだ。
しかしその更に上、ベリーライトユーザーをフィールドの中に入れることを成功したのがiPhoneなどのスマートフォン端末。だとすれば、今急いでPS4やWii2やXBOX720(w)をリリースする必要はない。そう考えているのだとすれば、それはごく自然な流れだと思う。


CESA情報が発表している各ゲーム機の平均開発費のデータがある。
PS3は約2億5千万円、Wiiが約1億1千万円、XBOX360が約2億となっている。あくまで平均値なので実際には数十億も投資しているタイトルもある。
一方携帯ゲーム機の場合、DSは約4千万円、PSPは6千万円。つまり携帯ゲーム機の開発費は据置き機の1/3以下と負担が少ない。このメリットは大きい。

iPhone、iPad、Android向けゲームの開発費は分からないが、基本的な部分は汎用機が使え、iPhone向けはリリース時には年額1万円程度しかかからず、Androidは基本的に無料だ。
ゲーム専用機の場合、開発販売会社は任天堂ソニーにロイヤリティーを支払う義務が課せられる。しかしスマートフォンには基本的にそういったものがない。


まだスマートフォン向けタイトルで世界的に大ヒットしたタイトルがないが、それが出てくればゲーム業界の世界地図はかなり変わってくると思う。




後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 秒読みのNGPとますます遠のくPlayStation 4
<http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20110210_425921.html>