民主主義と共産主義

精確に言えば主義なんて地球の人口分あるわけですよ。だけどそれじゃあ話がまとまらない。だから大きく分けて2つの主義にまでまとめたら、民主主義と共産主義の2つになっちゃった。
この2つの主義はずっと対立で大きな商売が出来ない。だから時として協調しあうこともしてきた。
でも、心底から相手を信じ、頼れる関係にはなれなかった。
っていう物語だよね。その一篇が今回の中華とその仲間たちの不参加。

中華から言わせれば、お前らがノーベル賞という文化活動を通じて政治活動をするなら私たちもしてやんよ!
ってことを中華が支援している、つまりは中華に弱い国が行動を共にした。

それより今回、白黒がハッキリ分かった良い機会であった。
中国、ロシアは当然だが、直接的に関係のない国が彼らに同調をした国が多くあった。
分かりやすく地域別にすると以下のようになる。

(中   東)  サウジアラビアセルビアイラク、イラン、アフガニスタンパキスタン...計6ヵ国
(南   米)  キューバ、コロンビア、ベネズエラ...計3ヵ国
(東南アジア) ベトナム、フィリピン、スリランカ...計3ヵ国
(アフリカ)   モロッコ、エジプト、スーダンアルジェリア...計4ヵ国
(旧ソビエト圏) ウクライナカザフスタンチュニジア...計3ヵ国

中東エリア6ヵ国を見てみよう。
特にイラクアフガニスタンパキスタンは最たる反米国だ。

南米エリアは、キューバは今は正常化しているが元々が反米国。コロンビアと中華は協定を結ぶなど結びつきを深めていっている。

東南アジア3ヵ国は中華との隣国でもあり、地上での物流が盛んなことがある。

アフリカは、中華は最大級の支援元の国だ。足を向けて寝ることは無理だ。

ソビエト圏3ヵ国は、中華よりもむしろロシアからの天然ガス供給などが気になってのことではないかと思う。


主義主張が合って協力しあっているのは中華とロシアだけで、それ以外の国は経済面で最大の協力国であることが理由に出席を辞退したのでは?と思われる。
これは何を意味するかと言えば、中華が各国、特に途上国に対し、着々と包囲網を巡らしていることに他ならない。特にアフリカに対する中華の情熱の注ぎようは異常なほどだと聞く。
それは経済のうち工場等の生産拠点が、人件費の安い国からより安い国へ流れているという流れがあることに着目しているからだと思う。
中華やインドの次は東南アジア。その次はアフリカになると考えているのだろう。アフリカは未開発地も多くあるから資源が残っている可能性が十分ある。産業を興すのは難しい地域ではあるが、近年は色んな企業、国が経済発展の後押しをして少しずつ発達して言っている地域だ。5年10年では咲かないかもしれないが、20年30年経てば咲く可能性は十分持っていると思う。そこを見越して中華は投資をしているのだろう。

何をもって先見の明と評価するのか?という議論とそう言えるようになるのは後の結果を待つしかないのだが、少なくとも今の日本にはこういった行動を減らす一方で、また必要だと思っていてもそれをちゃんと国民に知らせようとしない、又は説明不十分であることが多い。
時にワンマンさはマイナスだが、この点ではワンマンができることが中華のメリットになっている。


今の日本は、世界の空気も読めないし、国内の空気も読めない。かといって洞察力に長けているわけでもない。
もちろん俺と比べれば彼らは神の存在に近いような人ばかりなのだろうが、世界標準から言えば「アンタ、何やってんの?」と言う話になるのは確実だ。

今はとにかく米日韓が弱い。親的な地位にあるアメリカは、自国の失態(リーマンショック等)を度重なって起こしており、そこに中華、ロシアは叩いてくる。
米日韓は1つもミスれない立場にあることを、各国首脳陣は把握し対策を講じなければ、中華・ロシア同盟に負け越されてしまうだろう。


再び圧倒的な地位に戻るには相当な年月を要すると思うが、やらなければ生きながられる事は出来ない。そう思うのだ。



本人、親族不在のまま劉暁波氏にノーベル平和賞授賞 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
<http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101210-00000635-san-soci>