『続』任天堂の敵は、AppleとGoogle。の敵は、HTML5。

まだ正式リリースされていないInternetExplorer9だが、HTML5実装ブラウザは、safarichromeFirefoxOperaなどがあり、実質IEを残して全て実装している。(但し実装内容がバラバラ過ぎるのが現状だが)

HTML5の最大の武器は、CANVASタグだ。
これにより多くの画像物をHTMLでコーディング表示できるようになる。

ただし画像演算はブラウザ、しいてはPCスペックに依存することになるため、古いPCでは対応できない場合も出てくるだろう。しかし3~5万円のネットブックでさえ、簡単な動画ならサクサク見れる事を考えると、骨董品のようなPCでなければ問題は無いはずである。


これがどうしてApple、Googleの敵かと言うと、HTML5によってゲームが作れるからだ。
もちろんiPhoneAndroidスマートフォンではHTML5実装ブラウザが組込まれているのでHTML5で書かれたソフト、アプリも実行できる。だが、HTML5実装ブラウザは、なにもiPhone、Androidスマートフォンでないと使えないわけではない。
もう1つは、気難しいObjective-CApple規約を遵守して開発しなければならないiPhoneアプリや、門戸こそ広けどAndroid開発もそれなりに骨が折れる。HTML5だと楽になるというわけではないが、更に敷居は低くなる。
ここで言いたいのは、HTML5は・・・
1.市場としているエリアはスマートフォンに限定していないこと
2.開発環境がオープンで敷居が低いこと
この特徴はiPhoneにもAndroidにも無い。W3Cが提唱する世界フォーマットなので、国境もない。

極端な事を言えば、ブラウザさえ動くハードであればいいのだから、数千円のゲーム機が出て来てもおかしくは無い。これはゲーム専用ハードでは実現的ないものだ。


残念なことにHTML5が正式リリースされるのは2012年頃の予定なのと、各社ブラウザによってHTML5の実装レベルがかなり違う。
まだ途上段階ということと、HTML5正式リリースがまだ先ということもあるのだが、Acid3のようなHTML5対応の検証システムが出て評価されるようになれば、機能面では各社ほぼ横一線になっていくだろう。
時間こそかかるだろうが、HTML5によってそれまでのインターネットライフが相当激変する可能性を十分秘めていことは疑いの余地は無いと思う。