【2010年総括】 任天堂の敵は、AppleとGoogleだった。

2010年総括シリーズ・第二弾!(いつからシリーズ化?w)

この手のネタは方々で語られているのであえてって感じではあるが、でもゲーム業界からすれば一番センセーショナルな出来事だったのではないだろうか。

Wii、DSはどこが強みだったかと言えば、ライトユーザーを根こそぎ囲い込めていたことだ。
ライトユーザーとは、日頃はあまりゲームはしないが、家族や友達、恋人がいるときにちょこっと遊ぶ。週に2時間も遊べば滅茶苦茶遊んだと思うような人の事だ。

世の中で一番多いのはライトユーザーだ。そこを囲い込めているハードメーカーが市場を制する。というのがいままでのセオリーだった。この定理は多分変わる事は無い。
しかしライトユーザー市場に手を出してきたのが、iPhoneとAndroidOSの携帯・モバイルハードだ。

そもそも携帯電話の端末としても利用できることから、分母になる母数のケタがコンソール・ゲーム機と違う。
ライトユーザーは「ちょこっと、暇つぶし」の考え方だから、iPhoneやAndroidOSスマホは打ってつけ。しかもいつでも、どこでも、誰とでもゲームができる。そう、WiFiなどの通信機能があるので友達と対戦だってできる。
これは10年前という遠い過去ではなく、わりかし近い3年前でさえ想像ができなかった世界だ。


遊ぶ内容や迫力という面ではコンソール機と比較すれば全然弱いスマートフォン
しかしライトユーザーの嗜好に立って言えば、スマートフォンほどライトユーザー嗜好に合ったものは無い。

向こう2~3年で不利に立たされるのはXBOX360でもPS3でもなく、WiiやDSであることが予想できる。
あくまで噂のレベルだが、次期WiiやDSには高性能化が図られると言う話もある。これはiPhoneやAndroidに対抗する手段を講じるべきだと任天堂が考えていることを指す。

2007年にiPhoneが登場し、次いで2008年にAndroidが登場した。
当時は殆ど目を向けられなかったものが、今や任天堂の牙城を崩そうとさえしている。
なかなか面白いと感じる。