リサイクル研究は産業のためではなく、地球からの警鐘を告げたいため。

岡部教授の言葉を一言にまとめるとすれば、タイトルの言葉になるのだろうか。

まあ確かに大学の研究は、工業・産業のためではなく、どの分野について追及したかだと思うので必ずしも研究成果が実用性を含んでいる必要は無い。

岡部氏が「本当のことを理解している人が少なすぎる」と嘆いておられるが、それはレアアースに限らず全てにおいて経済界、産業界、政界などにおいて自分の肩書を良くするためのことしかやろうとしてないので、本質的な部分は踏みつぶされ、自分たちの都合のいい部分しか理解しようとはしないし、それだけで収まらず自分たちの勝手な思い込みで脚色までしてしまうから厄介だ。


技術的には出来るが、企業が思うコストを考えれば不採算すぎるので現実的ではない。

度々ニュースや深夜早朝の番組などでも取り上げられている、海水を真水に変える水浄化フィルターRO膜というものがあるが、これに至ってはある程度は工業生産されているものの、大ヒットには至って無い。
このRO膜を使えば必要無いはずだが、オーストラリアが日本の水を帰りのタンカーに積んで持ち帰るなんて話さえあるくらい。つまりRO膜フィルターが本格的に利用するまでには至って無いということでもある。
そういう環境にあって、中華や米国などから取り寄せるた時の何倍もの単価がかかるなら、本気でリサイクルを考える企業などいないし、オススメもしない。というのが岡部氏の主張だと思う。

RO膜は中華、中東の真水資源が無い地域で大量にニーズがあるので工業生産出来るレベルまであるが、レアアースのリサイクルは正直なところ中華政府の心1つでどーにでもなる部分であり、しかも禁輸措置は出して無い。(出し渋っているだけ)
これが本当にレアアース禁輸!と謳えば単価が何倍になろうとリサイクルを産業ベースにまで乗せようとするだろうが、いまはそこまでなってない。


中華を擁護する気は全くないが、
中華の対日レアアース輸出量は、中華が輸出するレアアース量のおよそ半分近くを日本に出している。
もちろんガス田、尖閣の問題、戦後処理で業を煮やす中華の気持ちもあるだろが、大半を日本が持っていっていると言う事に対する不満もあるのじゃないか?と俺は思う。

つか、金出してるからと言って アンタ買い過ぎwww

まあそう反発、不信を持たれても仕方ないわなあwと感じる部分は少なからずある。


話が逸れたが、
岡部教授の考え、思いは分からない訳ではない。しかし成果はコスト面でデメリットだから勧めないではなく、デメリットだが私たちの子供たち、孫たちに明るい未来をあげられるから希望を申し上げたい。と言って欲しい気がする。





誰も知らないレアアースの現実:資源・エネルギー:ECO JAPAN -成長と共生の未来へ-
<http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20101112/105248/?P=1>