今はいまの主義(ルール)に則ってやるしかない。でも、もどかしい毎日。

カプコンの稲船氏(10月中退社予定)のインタビューについて先ほど書いたが、
もちろんゲーム業界固有の問題はあると思う。
しかし稲船氏が抱いている問題は、形は違えど他業種においても同じ問題を抱えていると俺は思う。
それは、官民癒着、政民癒着などの日本古来からの仕来りが頑固に残っているからだ。

悪しき慣例を壊さない限り、俺は良くならない。稲船氏が抱く不満は絶対に解消されない。
とにかく金、金、金。 売上げ、成果。そして会社は株主様になっている。

寝食忘れて勉強する、トレーニングに励むことは不可避な話だ。
しかし稲船氏が語っているのはそういうところではなく、「業界の慣例」と
努力の先であり元でもある「モチベーションの源泉」の話だと俺は感じる。


今日昼に再放送で、渡欧して農業について学び、土を肥やして最高品を作り上げ成功している方の話だった。
収穫する度に植える場所を変えるというとても非効率な生産性。でも植物にとっては効率の良いやり方。収穫したものは家族が食し、残ったものを売る。と言う方針なんだそうだ。

じゃあこのやり方をゲーム会社(業界)もできるか? ってところだと俺は思う。

稲船氏が本当にゲーム業界にある問題を打破したいのであれば、上で述べた独自生産システムを構築した上で、それを広めなければ改善はしないと思う。
上で取り上げた農夫の人はたぶん自分だけの話だからそれでも生きていけるのだろうが、非効率で非生産性なことをゲーム業界に取り入れようとすれば、資金調達はできないし人も雇えず早々に立ち上げた会社は倒産してしまうだろう。

違う価値観を取り入れるのは難しく険しいが、それをしなければ自分が思っているような楽園には届きもしない。

俺はそう思う。