HTML5はまだベータ版。普及には、5年以上はかかる。

と俺は思っている。つまり早くても正式リリース後の2017年(平成29年頃)になると思っている。

理由は、
1つはコンシューマPCとして揺るがないWindowsOSでHTML5が実装されるブラウザがIE9以降であること。
しかもIE9は、現時点ではまだベータ版で正式リリースはまだまだ先。更にはIE9には、先行している
Firefoxなどのブラウザと比べてHTML5対応の多くの機能を取り込めてない。ガンプラの片足だけできて
完成品だ!と売っても、売れるはずはないのと同じこと。

2つ目は、IE4.01がリリースされた際、ブラウザ同士や自社ブラウザ独自機能追加などで混迷を極めた
ことはあるものの、本当の意味でHTML4.01が普及したのに、5年はかかっていたことがある。


確かにHTML5には、NoFLASH、NoDBという、いわば高度な技術を簡単に利用できるようになる
夢のような機能が付いているのは確かだ。
しかしOperaやChromeのように他社よりもHTML準拠に積極的なブラウザもあるが、IEに関しては
俺が思うにテストに時間がかかり過ぎて本実装まで時間がかかっているように思う。
それはWindowsが、クラッカーたちの一番の標的である所以だ。

しかも運が悪い事に、IE4時代と違って、クラッカーは年々増え続けている。特に中華などの後進国
北朝鮮のように国家事業として行っている所もある。
もっとも彼らをワールドネットから除外すると言うことも可能かもしれないが、それだとネット中枢である
米国は国際的に非難を浴びてしまい政治問題化する可能性がある。


HTML5を取り上げるニュースは日に日に増えて来ているが、俺はむしろ楽観的には見れない。
なぜならIE4の時はPCブラウザ戦争だったが、これからはモバイル・ブラウザ戦争に入る可能性が
高いからだ。
惨劇が再び起こる可能性は低いが、起こらないと言う可能性はゼロではない。
現にFLASHとiOSが戦火を交えているのが証拠だ。

爆薬を使う戦争ではないから人が死ぬことは無いが、消費者にとって利益につながる話ではない。




FlashHTML5の関係、今後どうなる?--Adobe MAXで聞く - CNET Japan
<http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20422149,00.htm>