普及を目指すなら、敷居を下げることは重要。

記事の最後に書かれている、名古屋工業大学・徳田教授のコメントで
「(工業、産業で)役立つ方向で考えたが思ったようにいかない。
そこでエンタテイメント(初音ミク)での活用を考えた」
と述べている。

万人受けから熱狂ユーザー(オタ)向けにした、と述べているが、
言葉の表現は別にして、いきなり産業向けではなく、親しみやすい形に
出せば、興味を持って接してくれる人は必ず出てくるし、多くの人の目に
止まりやすいと思う。
ヤマハVOCALOIDも、初音ミクによって一気に普及したし、産官学で
より人間に近いものをと研究が進んでいる。これで得る相乗効果は、
今までヤマハでの研究スピードを遥かに凌ぐものになるはずだ。

今はゲームソフトレベルで、本当にお遊び程度だろう。
しかし研究スピードが上がれば、例えば駅や不在時の交番の案内板や、
介護設備に入れること。また、家電製品にも取り入れられるだろう。

AI機能が発達すれば、デジタル芸能アイドルだって作ることが出来る。
その先は個人発!のアイドル、グループアイドルの産生も可能になってくる。

自らはアキバに属さないのに名を使い、未成年の少女をアイドルという名
を冠した風俗嬢を大量に作って巨万の富を得ようとしている秋元氏のような
存在は、不要になる。


OSSでリリースすることは、もちろん普及に拍車をかける意味ではトレードオフ
に値する行為だが、大学が一番弱いセールス活動をどうするかも考えないと
単なるバラ撒きにしかならないし、損しかしない。
例え赤字であっても、ちゃんとお金を得る形態に変えていかないと、本当の意味
での普及にはならないと思う。

俺がとやかく言う前から教授たちはちゃんと考えられているとは思うが、更なる成功
に向けて頑張ってほしいと思う。



ASCII.jp:ネットの力、お借りしたい――初音ミクと話せる「MMDAgent」
<http://ascii.jp/elem/000/000/560/560132/>