結局売れるため

ハートロッカーを見てきた。
Yahoo映画での評価点は、4点弱とそこそこの評価。しかし中には酷評もある。

場の緊迫感は伝わってきたが、ストーリー、展開はありきたり。オチは普通。
ゲームのFPS、TPS好きな俺だから耐えられたが、作品として見たら×印をつけたと思う。

じゃあなんでそんな作品にオスカーが渡されたのか。それは、アバターがあまりにも商用的過ぎたからではないかと思う。
ジェームスキャメロンの凄い所は作品の作り方だけではない。マルチメディアを強く意識しているところにある。
ビデオ、TV、雑誌、ゲーム・・・などなど。
せっかく作るんだから、映画だけで終わっちゃ勿体ない。そう言う考え方が、彼にはあるのだろう。
その考えは、ターミネーターを作っている頃から連綿と続いている。

本当のところは分からないが、アバターが落選したのは、あまりにもゲーム染み過ぎていたから。ではないか?と俺は思う。


↓のブログで「映画というのがいかにいい加減な芸術であるかを、あらためて思い知らされた」と書かれてあるが、いい加減なのではなく、売れるために何度も書き直されているだけの話。
エンターテイメントと言えども、配給会社にとってはパチンコの玉でしかない。つまり売り物でしかない。

売れるためにという理由で脚本が書きなおされることなんて、アイアムレジェンドに限らず、日常茶飯事のことだと思う。それは脚色ということばで、誤魔化されているだけで。
そして観客は、見て楽しかったらそれでOK。と言う人が殆どだ。つまりライトユーザーが大半だ。
コアユーザーほど、つまり映画マニアほど、難癖をつけてくる。でもそんなの全体からすれば一握りでしかない。
そこを見極めて、配給会社は作らせている。

というか。今の映画で、本当に中身のある作品ってあるの?と言うことに加えて、
中身のある作品を作れる環境がない。というのもある。

売れない作品は、無理やり作り直されるか、却下される。
悲しい時代だと思う。



【映画】『アイ・アム・レジェンド』に関する衝撃の事実: Badlands 映画・演劇・音楽レビュー
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